2015.5.15.ON AIR MUSIC

追悼 シーナ (Sheena&The Rokkets vol.2)
25th Anniversary DREAM BOX : SHEENA & THE ROKKETS
(Victor VIZL-81)
20150514
ON AIR TRACK LIST
1.Heart Ni Hi O Tsukete : Sheena&The Rokkets
2.Cry Cry Cry : Sheena&The Rokkets
3.Rough Neck Blues : Sheena&The Rokkets
4.Happy House : Sheena&The Rokkets
5.You May Dream: Sheena&The Rokkets

 

 

 

先週に引き続き、2/14に若くして逝去した亡きシーナへの追悼番組をOn Airします。
日本の女性シンガーの中でシーナはかなり個性的な存在だった。例えば最近増えている弾き語りの女性シンガー・ソングライターでもないし、クラブ系の女性シンガーでもない、歌謡ポップロックの歌手でもない、アンダーグラウンドなシンガーでもない。
シーナはローリング・ストーンズ、キンクスなど60年代ブリティッシュ・ロックとパンクをルーツに持ちながら、更にその奥にあるR&Bやブルーズのテイストもあり、ガールズ・グループのロネッツのようなポップな要素もある。
歌声はビター&スウィートであるだけでなく、曲のタイプによって出てくる声がそれぞれ違うのだ。僕は「シーナの7色の歌声」と呼んだこともあるが、いろんな歌声を出してもそれがわざとらしく聴こえないところが希有なところだ。それはシーナ自身は意識していたのか無意識だったのかわからない。歌う時、録音する時に曲によって咄嗟にその曲のイメージの声を出していたのかも知れない。
ファッションから化粧からステージでの立ち振る舞いまでシーナにはシーナの確固とした美意識がはっきりとあった。その美意識は歌の中にもありそれが作られてきたルーツは彼女のヒップな、自由な精神から来ていると思う。それは天性のものだ。
ステージでの彼女を見ていると、「ロックは楽しいよ。歌うことは楽しいよ。ダンスすることは楽しいよ。そして、ライヴで来てくれたみんなと一緒に盛り上がることも楽しいよ」と言っているようだった。
そして、愛するマコチャンと生きてきたことも家族と一緒にいることもシーナにとってはこの上なく楽しいことだったと思う。
いま、そのすべてがなくなってしまったことを思うと、この世を去らねばならなかったシーナのことを想うと落涙しそうになる。

ロケッツはシーナを大切に心の中にしまってこれからもロックの宇宙を飛び続けると宣言している。
マコチャン、また一緒にブルーズを演りましょう!ブルーズの話をしましょう!そして、シーナの話をしましょう!
奈良くん、川嶋くん、追悼ライヴ「シーナの夜」の時は最高のバックアップをありがとう!

Hey!Hey!Sheena Is Always Alright! And We’re Alright!