2019.01.11 ON AIR

ニューオリンズを代表するミュージシャンになったイギリス人、ジョン・クリアリーの新譜”DYNA-MITE”

Jon Cleary/DYNA-MITE (FHQ Records/BSMF Records-2623)
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ON AIR LIST
1.Dyna-Mite/Jon Cleary
2.Skin In The Game/Jon Cleary
3.Hit,Git,Quit,Split/Jon Cleary
4.Frenchman Street Blues/Jon Cleary
ニューオリンズのピアニスト、ジョン・クリアリーが昨年2018年9月に新譜「DYNA-MITE」をリリースしたのですが、ON AIRするのが遅れてしまいました。
何度か来日しているのでジョン・クリアリーのライヴをご覧になった方もいると思いますが、いま現在ニューオリンズでいちばん脂の乗ったピアニストで自分のソロ活動だけでなく、タジ・マハールやマリア・マルダー、エリック・クラプトンなどいろんなミュージシャンのライヴ、レコーディングに参加しており、一時期はボニー・レイットのバンドのメンバーでもありました。前のアルバム”Go Go Juice”ではグラミーも取りましたし、いまやニューオリンズを代表するミュージシャンのひとりになりました。
今回のアルバムは8枚目か。
まずは新しいアルバムからアルバムタイトル曲。
ニューオリンズのファンクの匂いがするカッコいい曲です。
1.Dyna-Mite/Jon Cleary

ジョン・クリアリーは1962年生まれですから、現在56才。イギリス人なんですが、ニューオリンズの音楽が大好き、好きでニューオリンズに住んでしまったですね。僕の友達でも、山岸潤史いう奴が同じような感じでニューオリンズに住み着いてしまったけれど、やはりそれだけの魅力のある街であり、魅力のある音楽があるところです。
クリアリーはピアノを五才くらいから弾いていて15才でバンドを組んでいたんですが、もうニューオリンズへの愛が強くなるばかりでアート・スクールを卒業するとニューオリンズへ渡ってしまいます。18才くらいですかね。
新しいアルバムはニューオリンズ・テイストだけでなく、こじゃれたAOR的な曲もあり次の曲もこの感じなんかのソウルの曲で聞いたことあるんですが、想い出せません。オールドスクールな曲なんですが・・・。
2.Skin In The Game/Jon Cleary

実は僕はジョン・クリアリーは彼がまだ有名になる前、アルバムも出していない頃、横浜のライヴハウスで一度一緒にライヴをやっています。
その時、1,2曲だけ飛び入りやってもらうつもりでしたが、リハーサルやったらピアノがすごく良かったので全曲やってもらうことになって盛り上がりました。

次はゴリゴリのニューオリンズ・ファンクです。バックが結構自由にジャムやっている感じがいいです。
3.Hit,Git,Quit,Split/Jon Cleary

ニューオリンズは昔からピアニストの宝庫でプロフェッサー・ロングヘア、ファッツ・ドミノ、アラン・トゥーサン、ドクター・ジョン、ジェイムズ・ブーカーもう上手い、個性的なピアニストがたくさん出てきた街です。
その中でジャズあり、ブルーズあり、R&Bあり、ファンクあり、そしてニューオリンズ独特のセカンドライン、インディアンの音楽、そしてカリブの音楽ともういろんなものがミックスされた音楽が溢れている街ですから、クリアリーがイギリスからニューオリンズへ行ってしまった気持ちもわかります。
クリアリーはもちろんピアノを弾くのですが、このアルバムには主にオルガンとコーラスでナイジェル・ホールが参加しています。このナイジェル・ホールもいまクエスト・ラブとかアイヴァン・ネヴィルとかの録音にも参加している実力のあるキーボード奏者です。ブルーズバラードの曲でとても上手くキーボード類が使われてます。
4.Frenchman Street Blues/Jon Cleary
いいですね。ニューオリンズのクラブに行ってこんな曲聴きながらお酒飲みたいですね。
今回のジョン・クリアリーのアルバム「ダイナマイト」はいろんなタイプの曲が収録されていますが、バラバラになってなくて統一感がありいいアルバムだと思います。パーティ・アルバムにもいいかと思います。
日本のBSMFレコードから発売されていてゲットしゃすいので、是非聴いてみてください。