2015.12.4 ON AIR 映画ザ・ブルーズ・ブラザーズとその音楽

The Blues Brothers Original Sound Track(Atlantic/ワーナー WPCR-28516)
John Lee Hooker Anthology 50years (Shout 826663-11289)

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ON AIR TRACK LIST
1.Everybody Needs Somebody To Love : The Blues Brothers
2.Boom Boom : John Lee Hooker
3.Shake A Tail Feather : Ray Charles
4.Think : Aretha Franklin
5.Minnie The Moocher : Cab Calloway

 

 

今日は映画「ブルーズ・ブラザーズ」のサウンドトラックを中心に聴いてみましょう。もう彼らのことを知らない人もたくさんいると思います。彼らのあのめちゃめちゃおもろい映画が公開されたのがもう34年前、1981年ですから。映画公開の翌年にブルーズ・ブラザーズの主役のひとりジョン・ベルーシが亡くなってしまったのですが、バンドはライヴを続けて18年後の98年に続編の映画「ブルーズ・ブラザーズ2000」が公開されました。それで今日、ブルーズ・ブラザーズを取り上げたのはどうも3作目が作られるのではないかという情報が入ってきたからです。

では1曲目、”Everybody Needs Somebody To Love”は黒人ソウル・シンガーのソロモン・バークが60年にヒットさせた曲です。

うれしかったのは次のジョン・リー・フッカーがBoom Boom を歌うシーンでした。シカゴのマックスウェル・ストリートでのロケでしたが、マックスウェル・ストリートは市場みたいな通りでいろんなものを売っていたり、食べ物もあったり、シカゴのストリート・ブルーズマンたちが演奏する場所としても有名でした。この場所でジョン・リーのシーンを映画に取るセンスも素晴らしいですが、そのメンバーの中に滅多に見れないハーモニカのウォルター・ホートンやピアノのパイントップ・パーキンスが参加していたこともうれしかったです。
監督のジョン・ランディスはマイケル・ジャクソンの「スリラー」のMVを作った人して有名ですが、彼の「アニマル・ハウス」「ケンタッキー・フライド・ムービー」もすごく好きな映画です。
ジョン・ランディスは主役のベルーシとエイクロイドのふたりのはちゃめちゃさも大切にしながら、コアな音楽のセンスも残しつつ、アナーキーなコメディ音楽映画をしかもアンダーグラウンドではなくポップに作ったと僕は思いました。
3曲目、Shake A Tail Featherはレイのオリジナルではなく1963年にリズム&ブルーズのグループ”Five  Du-Tones”がリリースしたものですが、R&Bチャート28位、ポップチャートでは51位のそんなに有名な曲ではないんですが、こういう曲を選んだそのセンスが素晴らしい。また、これがかっこいい曲なんですよ。
レイ・チャールズの出演にも驚きましたが、やはり超大物のソウルの女王、アレサ・フランクリンのソウルフード屋の女将さん役という設定にもびっくりしました。その亭主役がギタリストのマット・マーフィというのもブルーズ・ファンには面白いものでした。
そのアレサが歌った”Think”は彼女の1968年大ヒット、チャートで三週間トップに輝いた曲。
最後は1930年代から40年にかけてジャズ・ジャイヴというユーモアのある大衆音楽の超人気者だったキャブ・キャロウェイのこれまた超有名曲”Minnie The Moocher”
実は81年に映画公開のプロモーションで来日したブルーズ・ブラザーズが吉祥寺でやっていた僕のライヴに乱入してきた時の貴重な写真も出しておきます。左は山岸潤史のギターを弾く飛び入りの鮎川誠、そして当時の僕のバンド「ブルー・ヘヴン」のドラム大平幹久、ベース小堀正です。右にいるパンチ風アフロ男が僕です。
第3作目期待!