2016.03.18 ON AIR

B.B.King コンプリート・RPM/ケント・レコーディング・ボックス1950-1965を聴く その3

2016038ON AIR TRACK LIST
1.You Upset Me Baby/B.B.King
2.Whole Lotta’ Love/B.B.King
3.Sneakin’ Around/B.B.King
4.Everyday I Have The Blues/B.B.King
5.Ten Long Years (I Had A Woman)/B.B.King

 

 

 

 

B.B.キングのボックスセットを聴く今回は三回目です。このボックスにはCDが17枚も入っているのでずっと聞いてるとこの番組ずっとB.B.になってしまいますから、今回聞いたら少し休んでしばらくしてまた聞きます。前回はB.B.キングがデビューして間もなく大ヒットとなった3’Oclock Bluesの1952年から53年あたりの曲を聴きましたが、今日はそのあと54年から55年あたりの曲を聴きます。
今日はまずは54年11月R&Bチャートの1位に上がったヒット。
「彼女はバスト90センチ、ウエスト70センチ、ヒップ110センチそしてめっちゃきれいな足してんねん。オマエはオレを狂わせる。オレを狂わせる。彼女が炎のようなものだと君もわかるよ」
めっちゃええ女に会った男の歌です。女性が大好きなB.B.らしい歌です。
“You Upset Me Baby”
B.Bは55年頃には大きなツアーバスも買って、運転手やローディ、そしてメンバーも10人くらいの規模でツアーをバンバンに始めてます。
でも、そのツアーは決して楽なものではなくて「チタリン・サーキット」と言って、黒人のクラブを一晩ずつ転々と回っていく旅でほとんど休みはありません。僕も自分のバンド「ブルーズ・ザ・ブッチャー」でいまもそういうツアーをやってますが、B.B.は全盛の頃、1年に320日ツアーしていたというから言葉がありません。すごいです。そして残り日にち40日でレコーディングしているわけですから。
次は1954年のチャート8位になったヒットでこれもライヴでよく歌っていました。
“Whole Lotta’ Love”
次は”Sneakin’ Around”という曲ですが、Sneakとは「こそこそする」という意味ですが、これは不倫の歌ですかね。「君とこそこそ会わなければならないのなら別れよう。隠れたランデブーではなくて日の光の下で君と会いたい。君とこそこそ会うのに僕はもう疲れたよ」
“Sneakin’ Around”
僕が大阪でB.B.キングの前座をやったのは1972年で、その時のB.Bの一曲目は次の”Everyday I Have The Blues”でした。60年代から70年代の中頃までステージの最初に歌っていたきょくです。「毎日毎日ブルーズや。落ち込んでる。心配の種はお前のせいや。
オマエを失いたくない。誰もオレのことなんか好きやないし、誰も気にもかけてくれへん。荷物をまとめてどっかに行ってしまいたいわ」B.B.キングの代表曲のひとつです
“Everyday I Have The Blues”
エディ・ボイドというブルーズマンが歌った有名な”Five Long Years”という曲があるんですが、次の曲はFive Long Years(5年間)ではなくて、10年間(10Long Years)
自慢の女がおったんや。朝ベッドに朝ご飯を持ってきてくれるようなええ女やった。オレも彼女も相思相愛でラプラブやった。でも、それが終わってしまっておれはひとりっきりや。オレがブルーズを歌うのは彼女がいなくなったからや」と、まあ、10年間のラブラブな愛が終わったブルーズ
“Ten Long Years”
前回、前々回、そして今回と昨年末にリリースされたB.B.キングコンプリート・RPM/ケント・レコーディング・ボックス1950-1965」を聴きました。4万円とちょっと高いので売れないんやないかと思ってたんですが、これが意外と売れてるそうです。まあ、家宝になるような充実のボックスセットです。欲しい方は早めにゲットした方がいいですよ。400セット完全限定で再リリースはないですから。