2016.05.06 ON AIR

リクエストにお応えしてブルーズ・ギター・インスト特集

Freddie King/Blues Guitar Hero (Federal/ACE CDCHD 454)

Freddie King/Blues Guitar Hero (Federal/ACE CDCHD 454)

Clarence "Gatemouth" Brown/Original Peacock Recordings (Peacock/ROUNDER CD2039)

Clarence “Gatemouth” Brown/Original Peacock Recordings (Peacock/ROUNDER CD2039)

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T-Bone Walker/T-Bone Walker Sings The Blues (Imperial/東芝EMI VSCD-502)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ON AIR LIST
1.Hide Away/Freddy King
2.Okie Dokie Stomp/Clarence Gatemouth Brown
3.Strollin’ With Bone/T.Bone Walker
4.Frosy/Albert Collins
5.Unversal Rock/Earl Hooker

 

 

 

 

番組を聞いてくれている方からブルーズのインスト曲を特集して欲しいというリクエストをいただきましので、やってみようかと思ったらこれが意外とたくさんあるんですよね。
ブルーズ・ギターのインスト曲でまず浮かぶのがフレディ・キングの”Hide A Way”でしょう。ブルーズ・ギターのインストの定番曲でエリック・クラプトンの若き日のジョン・メイオール・ブルーズブレイカーズのカバーで好きになった人も多いと思います。なかなか難しい曲でただギターを弾いているのではなく、各コーラス事にしっかりとメロディ、フレイズが決まっていて実に上手く構成されています。かなり難しい曲でプロ、アマチュア問わずコピーしている人はたくさんいるのですが、細かいところまできっちり弾いている人はまずいません。
1961年にR&Bチャート5位、ポップチャート29位まで上がったブルーズ・インストの人気曲です。
Hide Away

次は「スタッフ」のギタリスト、コーネル・デュプリーが1974年のヒット・アルバム”Teasin’”にも収録したので、そのカバーで知っている方もいるかと思います。さっきのフレディ・キングのHide Awayもそうでしたが、いまから聞いてもらうこの曲もしっかり構成されていてただソロを弾いているというコーラスはひとつもなくて、ひとつの曲としての完成度が高いです。
Okie Dokie Stomp

テキサスというのは上手いギタリストがたくさん輩出されたところで、ゲイトマウス、T.ボーン・ウォーカー、ジョニー・ギター・ワトソン、アルバート・コリンズ、スティーヴィ・レイボーンもテキサスでした
で、そのエレキギターをブルーズの中に持ち込んでいわゆるギター・ソロ(単絃奏法)というのを大々的に始めたのが「モダンブルーズ・ギターの父」と呼ばれているT.ボーン・ウォーカー 40年代のから50年代にかけてのT.ボーンはもう飛ぶ鳥を落とす勢いで、テキサスの後輩たちだけでなくB.B.キングはじめブルーズギターを弾いている人でこのT.ボーンの影響を受けなかった人はいないと言ってもいいくらいです。
Strollin’ With Bone
バックにオーケストラをつけたダイナミズム溢れる演奏はめっちゃクールでかっこよくて、これはみんな憧れるのがわかります。

次は突っ込みの鋭いギターソロがトレードマークですが、ナイフのような切れ味のいいシャープなギターソロが魅力です。ミスター・テレキャスター、アルバート・コリンズ!
Frosy

最後はスライドギターの名人アール・フッカー。大胆でありながら繊細というちょっとマネの出来ないギターを弾くひとです。
ソロだけでなくバッキングギターを弾いている時のめっちゃくちゃグルーヴしているギターも聞いてください。
Unversal Rock