WHAT'S NEW

2019.05.17 ON AIR

☆blues.the-butcher-590213のニューアルバム”Blues Before Sunrise”を聴く二回目

Blues Before Sunrise/blues.the-butcher-590213+Utsumi Toko (P-Vine Records PCD-18866)

前回に引き続き5月15日にリリースされた我がバンド「ブルーズ・ザ・プッチャー」の新しいアルバム”Blues Before Sunrise”を聞きます。
前回のアルバム”Rockin’ And Rollin’”で好評だったうつみようこさんに再びゲスト・ヴォーカルに来ていただきました。
偉大なドラマー、アール・パーマーをテーマに彼の遺した素晴らしい音楽遺産をブルーズ・ザ・ブッチャー流に録音しました。
詳細はこちらをご覧ください。→http://p-vine.jp/news/20190405-200000
そして、うつみさんにも参加していただき全国ツアーを開始します。
ツアー第一弾詳細→http://p-vine.jp/news/20190405-200000-2
ツアー第二弾詳細→http://p-vine.jp/news/20190508-103300

ON AIR LIST
1.Justine
2.Dance With Me Henry
3.Girl Can’t Help It
4.Good Bye Baby

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2019.05.10 ON AIR

我がブルーズ・ザ・ブッチャーの新譜”Blues Before Sunrise”をひと足早くON AIR

5月15日にリリースされるblues.the-butcher-590213+うつみようこのニューアルバム”Blues Before Sunrise”
前回に引き続き大好評のゲストうつみようこを迎えてめちゃグルーヴィなアルバムになりました。
テーマは1950年代からニューオリンズのR&Bだけでなくアメリカの音楽をバックで作り上げたドラマー、アール・パーマー。そのことについては下のリリース詳細の沼澤くん解説を呼んでみてください。
リリース・ツアーについてはこのHPのHOTOKE’S BLOGにアクセスしてください。もちろん東北ツアーも敢行します!
では、ひと足早く新譜をお楽しみください。

blues.the-butcher-590213+うつみようこ / Blues Before Sunrise (P-Vine Records PCD-18866) 5/15リリース ¥2,778
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ON AIR LIST
1.Blues Before Sunrise (blues.the-butcher-590213 vo.永井ホトケ隆)
2.In The Night (blues.the-butcher-590213 vo.永井ホトケ隆)
3.Down Yonder We Go Ballin’ (blues.the-butcher-590213 vo.KOTEZ)
4.Jerry Jerry (blues.the-butcher-590213 vo.うつみようこ)

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2019.05.03 ON AIR

「永井ホトケ隆のブルーズ夜話」
3/30弘前「Eat&Talk」で行われた「ブルーズ夜話」のライヴ録音を聴きながら、一緒に演奏した上村秀右とトーク。
今回の「ブルーズ夜話」は有名ブルーズマンを支えた「サイドマン」であるバック・ミュージシャンたちの話をしました。
熱いお客さんたちに押されていいライヴが出来ました。打ち上げも楽しかった。
初めての弘前に嬉しさいっぱいののシュウ
1.Spoonful (永井ホトケ隆&上村秀右)
2.Killin’ Floor (永井ホトケ隆&上村秀右)
3.Beautician Blues (永井ホトケ隆&上村秀右)

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2019.04.26 ON AIR

LPレコードで聴くブルーズ名盤

セックスのことを歌った古いブルーズを集めた珍しいコンピ盤

BAWDY BLUES 1935-1940 (MCA/ビクター MCA-3539)

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ON AIR LIST
1.Let Your Linen Hang Low/Rosetta Howard&Charlie McCoy
2.Candy Man/Rosetta Howard With The Harlem Hamfats
3.Shake That Thing/Kokomo Arnold
4.It’s Your Yas Yas Yas / Old Ced Odom With Lil “Diamonds” Hardaway
5.My Daddy Rocks Me / Trixie Smith

「ブルーズで聴く名盤」シリーズをここ数回やっているのですが、今回は名盤というよりも珍しい珍盤というべきかも知れません。
1976年に日本のビクターレコードからリリースされた日本編集のアルバムでタイトルは「ボーディ・ブルース1935-1940」BAWDYとは「みだらな」「いやらしい」という意味です。
監修は亡き中村とうようさん、選曲、解説、訳詞は三井徹さんがされています。三井さんの詳細な解説と訳がないとわからないことも多かったブルーズ・アルバムです。
というのもさっき言ったようにタイトルのボーディ・ブルーズ、いやらしいブルーズ、つまり猥褻なブルーズの曲がずらり14曲収録されています。その中にはスラングとかダブル・ミーニングとか昔の黒人にしかわからない英語があり、それを三井さんが丁寧に訳詞、解説されていてなるほどと思うことが多いアルバムです。
ちなみに日本のサブタイトルが「ブラック・エロチカ歌集」ですから・・
なので今日はエロいブルーズの曲が流れます。放送コードにひかからないようにそして聴いている方がイヤな気分にならないように喋りたいと
では、まず一曲
敵娼と書いて「あいかた」と読むんですが、Let Your Linen Hang Lowですから「オマエの着てる下着(リネン、リンネル)を脱いでくれ」と言う歌です。
デュエットなんですが、男が「下着を脱いでくれ」と女に言うんですが、女の方が「どんなことがあっても下着は脱がないわよ」と返す、すると男が「窓も閉めてドアも閉めて下着を脱いでくれへんか」と言う、すると女が「1ドル50セント以上くれたら脱いでもええわ」すると男が「1ドル50戦とやったら持ってるから窓もドアも閉めて下着を脱いでくれ」というグダグダの歌です。擁するに娼婦とその娼婦を買おうとする男のかけあいですが、1ドル50セントは安くないかとその女に言いたい。
1.Let Your Linen Hang Low/Rosetta Howard&Charlie McCoy

セックスは自然な人間の営みですからブルーズだけでなく、ロックやソウル、ファンクなんかでは露骨にそれが歌詞になっているものも多いです。日本のポピュラー・ミュージックではなぜかセックスに関する歌は若い人のロックでもほとんど出てきませんが、逆にそれの方がおかしいように僕は思います。

次は曲名が「キャンディ・マン」もうそれだけでニャッとするあなたは英語をよく知ってるか、黒人音楽をよく知ってるか。三井さんの解説によるとキャンディというのはチョコレートの棒状のキャンディ・バーを指すそうで、まあ男性のあそこを指しているそうです。まあ、わかります。女性がみんなキャンディマンを好きだと、彼は精力絶倫だという歌詞ですが、キャンディマン!ってみんなでコーラスしていたりファンキーな感じで暗い感じはまったくないです。こういう歌を歌う女性歌手って日本にいないですよね・・ああ、僕がブルーズ・ザ・ブッチャーのゲストに来てくれるうつみようこちゃんなら歌えるか・・。
ロゼッタさんはこういう歌ばかり歌っていたわけではなくて、30年代から40年代のジャズ・ブルーズ・シンガーのひとりです。ビリー・ホリディやエラ・フイッツジェラルドが収録されている女性ジャズ・シンガーのコンピ盤にも入ってるジャズ・シンガーです。
47年が最後のレコーディングで50年代は教会で働いていたそうです。こういうエロい歌を歌っていたことの懺悔の気持ちでしようか。一緒にキャンディマン!歌ってください。
2.Candy Man/Rosetta Howard With The Harlem Hamfats
バックバンドの「ハーレム・ハムファッツ」はハーレムとついてますが、シカゴのバンドでデッカ・レコードのスタジオ・ミュージシャンとして結成されたバンドでいまのロゼッタさんはじめいろんな歌手のバックを30年代なかばから40年代にやった有名なバンドです。

次はShake That Thingですから「あれを揺らせ」ですが、新しいダンスの踊り方を歌いながら実はセックスのことも匂わせるという黒人音楽によくある手です。
しかもブルーズにはShake That Thingという同じタイトルの曲を歌っているブルーズマンが、ライトニン・ホプキンス、ミシシッピー・ジョン・ハート、ワイノニー・ハリス、メンフィス・スリム、パパ・チャーリー・ジャクソンといっぱいあります。
「年取った奴らが若い連中に教えてる、とにかく揺すればいいんだと」途中でジェリー・ロール・キングという歌詞が出てくるんですが、これまた精力絶倫ということで「チャーリー叔父さんはジェリー・ロール・キングで揺すりすぎて背中にコブができている」
どんなおっさんやねんと言いたいです。いませんかあなたの周りのジェリー・ロールキング
歌詞もも面白いですが、ギターとピアノの演奏もタイトでばっちりです。
3.Shake That Thing/Kokomo Arnold (side2-1)
次の曲は曲名が「It’s Your Yas Yas Yas」というのは、知ってる方もいると思いますがローリング・ストーンズの「ゲット・ヤ・ヤ・ヤズ・アウト」オマエの尻を出せよという意味ですが、そのYaとこの歌のYasは同じでお尻という意味です。英語でお尻はAssですがそれをおおっぴらに言うのは憚れるので、子供がお尻をYasというのでわざと幼児語のYasを使ったそうです。三井さんの解説、役に立ちます。
内容はお尻にまつわる出来事がいくつか歌われるのですが、昔から女性のお尻はいろんなトラブルや快楽の原因になると言う内容ですが、おもしろいのは三番の歌詞に「政治家はいつも選挙の時だけ美味しいことをオレたちに言うけど、選挙が終わったら俺たち納税者はケツを蹴られる。俺たち納税者はバカを見る。それは昔から変らない」本当にその通り!
オールド・セッド・オドムとリル・ダイヤモンズ・ハーダウェイで
4.It’s Your Yas Yas Yas / Old Ced Odom With Lil “Diamonds” Hardaway (side2-5)

このアルバムに入っているこういう性、セックスに関するブルーズを聴いていると本当に日本とアメリカの黒人文化の違いを感じます。日本では僕なんかもちょっと下ねたっぽいこと言うと笑いにならないで、お客さん引いてしまうことが多いんですよね。いわゆる下ネタ、春歌みたいなものをレコーディングするのはタブー扱いになっていて笑わないんですよね。でも、セックスは人間の普通の営みであり、その営みで僕らみんな生まれてきてるわけですから、それを第三者的に見て「なんかセックスっておもろいよな」とはなかなか日本はならないんですね。このアルバムに収録されている曲はなんか自分もやってることなんやけど、セックスとそれにまつわることって滑稽、おもろいよな・・と歌ってるだけなんですけどね。
次はMy Daddy Rocks Me、ダディはおとうちゃんのことやなくて彼氏という意味ですよ。直訳すると私の彼は私を揺するですよ。「私の彼はずっと私を揺すってる時計が一時を打った、3時になっても、6時になってもずっと揺すってる。ああもう10時やん。まだ揺すってるわ」とまあこれも精力絶倫男のことですね。
5.My Daddy Rocks Me / Trixie Smith

ブルーズの歌の中にあるエロティックな言葉は他にもたくさんあるんですが、例えばブギウギという言葉もロックもR&Rという言葉もジャズということばにもセックスという意味が含まれています。
Rock Me Baby Rock Me All Night Long ですから、一晩中ロックしてくれです。
日本でももっとおおらかに笑ってこういう歌を聴ける風潮ができるといいですね。

2019.04.19 ON AIR

黒人音楽と白人音楽が交叉し始めた50年代をテーマにした映画
「アメリカン・グラフィティ」vol.2 LPでどうぞ!

AMERICAN GRAFFITI ・Original Sound Track Recording
(ワーナー・パイオニア P-5642/3)

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ON AIR LIST
1.Ain’t That A Shame/Fats Domino
2.Ya Ya/Lee Dorsey
3.To The Aisle/The Five Satins
4.Green Onion/Booker.T& The MG’s
5.At The Hop/Flash Cadillac And The Continental Kids
6.All Summer Long/The Beach Boys

前回から1973年に公開された映画「アメリカン・グラフィティ」のサウンド・トラックを聴きながら、50年代から60年代の黒人音楽への白人音楽の関わりみたいなことを話しています。
このLPレコードは2枚組計41曲収録されていて、前回聴いたバスター・ブラウンの「ファニー・メェイ」のような黒人ブルーズからデル・シャノンの「悲しき街角」のような白人ポップスまで収録されています。
今日はまずニューオリンズR&Bの大御所、ファッツ・ドミノからです。ジョン・レノンもソロ・アルバムでカバーしていました。1955年ポップ・チャート10位まで上がりましたが、これをカバーした白人シンガー、パット・ブーンのバージョンは1位になりました。当時は黒人がちょっとヒットさせた曲を白人がカバーして大ヒットになるということがよくありました。やはり白人にとってはそれが黒人のカバーであるかどうかより、白人が歌っていればいいわけなのでプロモーションの力も違うので白人の方が売れることになってしまいます。パット・ブーンのバージョンをYouTubeで聴いてみましたが、炭酸の抜けたコーラのようなテイストでした。
では、偉大な黒人ピアニストであり、シンガー&ソングライターのファッツ・ドミノの歌
1.Ain’t That A Shame/Fats Domino

次はもうひとりニューオリンズのシンガー、リー・ドーシーの1961年の曲です。50年代中頃から60年代にかけてニューオリンズのR&Bがかなりヒットして白人の若者たちに浸透していったと思われます。この曲はR&Bチャートで1位、白人のポップチャートでも7位まで上がりました。ファンキーでポップなこの曲もジョン・レノンがカバーしていますが、リー・ドーシーはイギリスでも人気でコンサートにも出かけています。

2.Ya Ya/Lee Dorsey
昔はこの映画にはアメリカの有名なラジオのディスクジョッキー、ウルフマンが出演して映画の中でもDJの役をやっているのですが、実は僕はこのウルフマンにロスで会ったことがあり、彼のラジオ番組にも出演しました。というのは彼が日本でラジカセのCMにデルために来日した時どこかの放送局で日本で英語で歌っているバンドとシンガーをON AIRしながらDJする特別番組をほやったのですが、その時に僕がやっていたウエストロード・ブルーズバンドが選ばれてON AIRされたんですが、その後気に入ってくれたらしくて会いたいとレコード会社に連絡がありました。僕はその頃ロスにいてブラブラしていたんですが、それでロスのカフェで待ち合わせしたらこの映画の本物のウルフマン・ジャックが来て「おおっ!」という感じでした。それで彼のスタジオに連れていかれていまから収録するから出ろって言われてほんのの2,3分ですが出ました。その時ウルフマン・ジャックが「
日本のローリング・ストーンズ」と言って紹介してくれたのですが、「いやいや、それは言い過ぎやろ、おっさん」いう感じで楽しい人でした。
このアルバムでは次の曲でそのウルフマンがラジオを聴いている若者と電話でちょっと話をして曲に入るんですが、 ウルフマンが「こんにちは、君はいくつ」と訊くと男の子が「僕は13歳だよ。あなたはいくつなの?」と言うと、ウルフマンが「僕はたった14歳だよ」と冗談を言うと男の子が「オーボーイ、I Love You Wolfman」と笑って返してます。聴いてください。曲は
3.To The Aisle/Five Satins
いまのは黒人のコーラス・グループ、ファイブ・サテンズでしたが、50年代中頃から黒人のドゥ・ワップのコーラスグループのブームがありました。このアルバムにもいまのファイブ・サテンズ、フラミンゴス、クローバーズ、ハート・ビーツ、スパニエルズとたくさん収録されていて、ドゥ・ワップ・ブームのすごさがわかります。ドゥ・ワップはきれいなハーモニーのコーラス音楽ですし、表面的な激しさ

次はブッカーT.&MG’sの「グリーン・オニオン」
キーボードのブッカーTはじめ、ギターのステーヴ・クロッパー、ベースのドナルド・ダックダン、ドラムのアル・ジャクソンからなるMG’sはメンフィス・スタックス・レコードのスタジオ・ミュージシャンのグループでオーティス・レディングはじめ多くのスタックスの録音そしてライヴもこなしていた。ブルーズ進行のどうってことないと言えばどうってことないインストルメンタルの曲が62年にチャート3位まで上がった。このアルバムでは唯一のインスト曲。
4.Green Onion/Booker.T&MG’s
アメリカの青春映画のひとつとして有名なこの映画は、4人の白人の若者のある一夜の出来事を映画にしたもので恋愛あり、喧嘩あり、悩みありの青春もの。監督のジョージ・ルーカスの出世作であり内容は彼が過ごした50年代の青春を描いていると言われてます。
こんな楽しい曲も入ってます。69年のウッドストック・フェスティバルの映画を観た方なら知っているこの曲はシャ・ナ・ナというオールド・ロックンロールのコーラス・グループが歌ってました。オリジナルは1958年のダニー&ザ・ジュニアズでこのアルバムで歌っているフラッシュ・キャデラック&コンティネンタル・キッズもカバーなんですが、楽しいロックンロールです。
5.At The Hop/Flash Cadillac And The Continental Kids

このアルバムの最後は僕もリアル・タイムで10代の頃ずっと好きだったビーチ・ボーイズです。
映画はベトナム戦争の泥沼にアメリカが入る直前の頃、50年代から続いた平和で豊かな最後の楽しい時代だったを描いているが、映画最後のエンドロールで映画の主人公だった4人のそれからどうなったかが文字で出てくる。そして、その中のひとりテリーがベトナムで亡くなったという文字がでる。その時にビーチボーイズのこの曲が流れる。
楽しく過ごした夏が終わっていくという曲です。
6.All Summer Long/The Beach Boys

アメリカン・グラフィティ観た方も観てない方もDVDで観てください。いつの時代も変らない青春の感じが描かれてますが、自分の高校時代の青春をきっと想い出すと思います。
そして、人種差別や権利の差別がまだたくさんあった時代で社会的政治的にはまだまだひどす時代ですが、黒人と白人が音楽の上では互いに歩み寄っていく時代です