ニューオリンズの豊かな音楽
愛すべきニューオリンズのピアニストたちVol.2



ON AIR LIST
1.Country Boy/Dave Bartholomew
2.Southern Nights/Allen Toussaint
3.YaYa/Lee Dorsey
4.Get Out Of My Life, Woman/Lee Dorsey
5.Working In A Coalmine/Lee Dorsey
前回からニューオリンズの膨大な音楽を少しずつ紹介しょうと始めたのですが、あまりにもたくさんあり過ぎでオレ、大丈夫かと思ってます。
まあ、きっかけはニューオリンズの偉大なピアニスト、ジェイムズ・ブッカーの映画が公開されたことだったのですが、そのブッカーの才能に気づいてブッカー14歳の時に最初のレコーディングをプロデュースしたのが今日最初に聞いてもらうデイヴ・バーソロミュー。
デイヴ・バーソロミューはトランペッターでもあり歌手でもあり自分の楽団のリーダーでもありプロデューサーでしたが、彼自身が歌った大きなヒットというのはありませんでした。プロデューサーとしての才能がすごくありファッツ・ドミノを売り出したのも彼でした。いわゆるニューオリンズR&Bの基本を作った人です。でも、せっかくですから彼が歌っていた曲をひとつ。
1.Country Boy/Dave Bartholomew
デイヴ・バーソロミューの果たした役割は大きかったです。彼のバンドにいたドラムのアール・パーマーはバック・ビートと呼ばれるR&B、R&Rそしてソウルの基本となるビートを生み出した人でした。それが50年代の話でニューオリンズの音楽が充実していく時代でした。そのデイヴ・バーソロミューの役割を次の時代、60年代に担ったのがアレン・トゥーサンでした。アレン・トゥーサンもシンガーでありピアニストなんですが、アーマ・トーマス、リー・ドーシー、ミーターズなどニューオリンズのミュージシャンだけでなくボール・サイモン、ザ・バンド、ラベルそしてブルーズのアルバート・キングなど様々なミュージシャンのプロデュースを手掛けました。
自らも次のいかにもニューオリンズらしい名曲を歌って残しました。
「そよ風のように自由な南部の夜を感じたことがありますか」
2.Southern Nights/Allen Toussaint
ニューオリンズに初めて行った時、夜歩いているときに何度もこの歌を思い出しました。
アレン・トゥーサンは自分のアルバムもたくさん出して日本にも何度か来てくれました。そしていろんな曲をプロデュースしてヒットを出してニューオリンズの音楽を世界に広めたとても重要な人でした。
では彼がプロデュースしてヒットした曲からまず60年代のニューオリンズを代表するシンガー、リー・ドーシー。
1961年シングルリリースされR&Bチャート1位、ポップチャートでも7位まで上がったこの曲。
3.YaYa/Lee Dorsey
リー・ドーシーは若い頃ボクサーで「キッド・チョコレート」いうリングネームだったらしいです。全然強そうに思えない名前ですが・・・、シンガーとして花開いたのは30代後半でかなりおっさんになってからです。いまのYa Yaは1974年にジョン・レノンがシングル・リリースしたり、映画「アメリカン・グラフィティ」でも流れていました。
次の「Get Out Of My Life, Woman」もアレン・トゥーサンのプロデュースで1965年リリース。これもR&Bチャートの5位まで上がりました。この曲はブルーズマンに人気でB.B.キング、フレディ・キングもカバーしてますが、ぼくがいちばん好きなのはスタックス・レコードで録音したアルバート・キングのカバー。「Get Out Of My Life, Woman」ですから「俺の人生から出て行ってくれよ、お前」で「もう俺のことを愛してないんだろ」という三行半の内容です。こう言いたいでも言えない男はたくさんいると思います。
4.Get Out Of My Life, Woman/Lee Dorsey
次は”Working In A Coal Mine” Coal Mineは炭鉱。石炭を掘る炭鉱です。「地面の下へ下へ進んで炭鉱で働いてる。滑り落ちそうになりながら、朝の5時から仕事だ。土曜の休みになっても疲れ過ぎて楽しめない。いつまで続くんやねん、こんな生活」炭鉱やないけれど仕事に追われている人にはぐっと来る歌詞だと思います。
これも1966年R&Bチャート5位になりました。
5.Working In A Coalmine/Lee Dorsey
アレン・トゥーサンはリー・ドーシーと相性が良かったのか曲を作りアレンジ、プロデュースしてたくさんヒット曲を出しました。たぶん使いやすいシンガーだったのだと思います。リー・ドーシーは歌がめちゃうまい訳でもないのですが、独特の男っぽい味のあるシンガーでライヴ映像を見てもダンスが上手いわけでもなくストレートに歌うタイプです。本人はどんなに売れても歌の仕事がない時は自動車の修理工をやっていたらしいです。そういうことも歌に出ていたんですかね。
この番組のHPにぼくのライヴや新しいアルバム、イベントなどいろいろ情報をアップしてますのでhttps://blues-power.jp





