2022.01.14 ON AIR

80歳でグラミーにノミネート、ビッグ・チーフ、モンク・ブードローの素晴らしい新譜

Bloodstains and Teardrops(Whiskey Bayou Record CDWSK1006)

ON AIR LIST
1.Bloodstains and Teardrops / Big Chief Monk Boudreaux
2.Mr.Okura / Big Chief Monk Boudreaux
3.Choo Choo / Big Chief Monk Boudreaux
4.Blues, Blues, Blues / Big Chief Monk Boudreaux

先週グラミーに11部門でノミネートされたニューオリンズの若き才能ジョー・バティーストをON AIRしましたが、今回は同じニューオリンズの80歳、マルディグラ・インディアン「ゴールデン・イーグルス」のビッグ・チーフ、モンク・ブードローの新譜「ブラッドステェン&ティアドロップス(血痕と涙)」です。
このアルバムも今回のグラミーの「ベスト・リージョナル・ルーツミュージックアルバム」にノミネートされています。80歳のモンク・ブードロー、グラミー獲得してほしいですね。
実は今回のモンクのアルバムはトラッドなマルディグラ・インディアンの音楽ではなくこんな感じで始まります。アルバムのタイトル曲です。
1.Bloodstains and Teardrops / Big Chief Monk Boudreaux
レゲエですね、ジャマイカのキングストンまでギタリストのデイモン・ファウラーだけ連れてレコーディングしたそうです。あとは地元ジャマイカのミュージシャン達。録音はジャマイカとニューオリンズと二箇所で行われたようですが、このジャマイカ録音が実にモンクにハマってます。
全体的にはレゲエとブルーズ、スワンプ、マルディグラ・インディアンなどニューオリンズ、ルイジアナの音楽のミックスされた音楽となりました。元々、ジャマイカとアメリカ南部は音楽的に近いものがあり、レゲエのリズムの発生はブルーズのシャッフルのリズムから始まったり、アメリカのR&Bのカバーもレゲエでたくさん聴くことができます。
次の曲のタイトルがオクラ、英語の発音はオウクラ
日本でも食べるオクラがニューオリンズの名物料理のガンボにも入っていて、オクラが実はアフリカ発祥の食べ物だとニューオリンズに行った時初めて知りました。
2.Mr.Okura / Big Chief Monk Boudreaux
まだあるかなぁ・・ニューオリンズの「メナス」っていうレストランのガンボが美味しくていいつも通ってました。

僕が初めてニューオリンズに行った時、マルディグラ・インディアンの演奏にはタンバリンなどの打楽器だけでギターやキーボードのような和音楽器が何もなかった。打楽器と歌だけだった。とてもアーシーでプリミティヴでそれが音楽の原点を聴く思いですごくよかった。
それですぐニューオリンズのレコード店でマルディグラインディアンのアルバムいくつか買いました。
今回のアルバムにはろんなパターンの曲が収録されてますが、次の曲はロック・テイストでイントロは「クリーデンス・クリアウォーター」の曲みたいで、モンクの歌はストーンズのキース・リチャーズが歌っているように聞こえます。
3.Choo Choo / Big Chief Monk Boudreaux
80歳ロックしてます。かっこいいです。

ニューオリンズのマルディグラ・インディァンにはいくつものトライヴと呼ばれる団体、グループがありそのグループのトップがビッグ・チーフと呼ばれる人で、モンクはゴールデン・イーグルスというトライヴのビッグチーフです。ニューオリンズはいろんな人種がミックスされた人たちがたくさんいてアフリカン・アメリカン、フランス系、スペイン系、カリブ系、ネイティヴ・インディァン系などたくさんの人種が交差しています。人種差別が激しかった頃は白人の支配から逃げる黒人をインディアン達が助けかくまったりという話もあります。その中から黒人とインディァンのミックスの人たちが生まれてきたりと・・それは他の人種ともあって本当にいろんなミックスの人たちがいます。

次の曲は「ブルーズ、ブルーズ、ブルーズ」という曲名ですが、レゲエとブルーズがミックスされルイジアナのケイジャンテイストもある面白い曲です。
4.Blues, Blues, Blues / Big Chief Monk Boudreaux

モンク・ブードローは何度か日本に来たことがあり、ニューオリンズで活動している僕の盟友の山岸潤史がワイルド・マグノリアスでギターを弾いていた時、モンクもマグノリアスに参加して来日しました。その時すこし話しましたが、とても温厚な優しい物静かな人でした。
80歳、モンク・ブードロー、グラミー獲得してほしいです。
みなさん、ぜひこのアルバムをゲットしてください。本当にいいです。