ジャズ・オーケストラのブルーズを聴いてみよう
Basie In London/Count Basie And His Orchestra

ON AIR LIST
1.Jumpin At The Woodside/Count Basie And His Orchestra
2.Corner Pocket/Count Basie And His Orchestra
3.Alright, Okay, You Win/Count Basie And His Orchestra & Joe Williams
4.Untitled/Count Basie And His Orchestra
前回は4/2に急逝した偉大なドラマーでもあり心優しいミュージシャンでもあったジェイムズ・ギャドソンの追悼放送を三回に渡って聴いていただきました。
今回はそのギャドソンの故郷であるカンザス・シティで30年代に一世を風靡したジャズ・ピアニストでありオーケストラ・マスターであるカウント・ベイシーと彼のオーケストラを聞きます。ギャドソンが子供の頃にはまだそのカンザス・シティ・ジャズの名残はあったのではないかと思います。
カウント・ベイシーはピアニストで「スウィングジャズの王様」と呼ばれた偉大なジャズマンです。1920年代からピアニストとして活動を始めいろんなバンドに入ったり、歌の伴奏の仕事などをしてましたが、自分のオーケストラを結成したのは1930年代中頃。スウィング・ジャズのスウィングというのはダンス・ミュージックを表す言葉でブルーズでもブギウギでも使われることがあります。カウント・ベイシー・オーケストラはブルーズを基調にしている曲が多くあるところも僕が親しみを持てるところですが、バンドのアンサンブルを大切にしながらバンド全体のリズムのグルーヴで押してくる感じが特徴です。そういうのをスウィング・ジャズと呼んでます。まずはその典型的な曲で、これはカウント・ベイシー・オーケストラのテーマ・ソングみたいな曲です。強力なスウィングのグルーヴを楽しんでください。今日聞いてもらうアルバムはタイトルが「ベイシー・イン・ロンドン」でロンドンとなっていますが、録音したのはスウェーデン。1956年のライヴ録音です。
1.Jumpin At The Woodside/Count Basie And His Orchestra
1956年にベイシー楽団はヨーロッパ・ツアーを行ったのですが、ベイシー本人がロンドンが大好きで実際ロンドンの演奏も素晴らしかったそうですが、なぜロンドンで録音しなかったんですかね。それでタイトルはロンドンにしてアルバムジャケットの撮影もわざわざベイシーはロンドンまで行ったそうです。なんかスウェーデンのこのコンサートに行った人たちがちょっとかわいそうですが。
このバンドの大きな魅力の一つはドラムのソニー・ペインとベースのエディ・ジョーンズそしてギターのフレディ・グリーンのリズムセクションが中心となって作り出す鉄壁のグルーヴとホーンセクションを加えたときの大きなダイナミズムです。小さな音からドラムが爆発したような大きなサウンドまで迫力に圧倒されます。
次の曲もビッグ・バンドの魅力を聞かせてくれ一曲です。
2.Corner Pocket/Count Basie And His Orchestra
それぞれのソロも素晴らしいですが、ホーンセクションの音のミックスも本当に気持ちよくてアンサンブルが素晴らしいです。しかしソニー・ペインのドラムは怪物が暴れてるみたいで、でも絶対ビートは外さずステディでダイナミズムもすごくあります。
当時のジャズ・オーケストラには普通、専属の歌手がいてカウント・ベイシー・オーケストラにはジミー・ラッシングという歌手が結成された当初からいたのですが退団してしまい、54年に専属歌手となったのが今から聞いてもらうジョー・ウィリアムスです。曲はジャズ・ブルーズの有名曲で惚れた弱みみたいな歌です。「わかったよ、オレの方が恋してしまったから君の勝ちだ。それでオレになにができる?なんでもするよ。君に恋した俺の負けだよ」歌詞が洒落てます。
3.Alright, Okay, You Win/Count Basie And His Orchestra & Joe Williams
カウント・ベイシーは本当に少ない音でいろんな表現をするピアニストで次の曲でもその名人芸が聞けます。ベースの絡んだ2人のやりとりもいいです。とてもメロディックである種ポップで全員が入ってきた時の豪快なサウンドはロックよりもロックです。ジャズがどんな音楽かなとなんとなく興味を持っている人はこう言うアルバムからジャズに入っていくのもいいかもしれません。
4.Untitled/Count Basie And His Orchestra
カウント・ベイシー・オーケストラと双璧をなすのがデューク・エリントン・オーケストラでそちらも素晴らしい華やかな楽団で好きです
こういうクオリティの高いビッグ・バンド・ジャズのライヴを聴きながらお酒飲みたいですね。