2017.03.10 ON AIR

Kotez & Yancy ニューアルバム”Here Comes The Band”を聴く

Here Comes The Band (Air Plane Records AP1064)
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ON AIR LIST
1.Here Comes The Band/Kotez & Yancy
2.This Little Light Of Mine/Kotez & Yancy
3.But I Do/Kotez & Yancy
4.You Send Me/Kotez & Yancy

 

 

 

 

久しぶりの日本のミュージシャンのアルバム紹介です。KOTEZ&ヤンシー・・ふたりともよく知ってるというか、コテツくんは一緒にバンドをいまやっているし、ヤンシーくんはデュオ・ライヴをやってました。
コテツ&ヤンシーは、2001年デビューですからもう16年にもなるんですね。今回のアルバム”Here Comes The Band”は4作目、9年ぶりだそうです。もっとアルバム出していた気がしたんですが・・。
ふたりともこのデュオ以外にたくさんいろんな活動をしていて、ヤンシーくんは関ジャニや八代亜紀さんといった超メジャーな方のレコーディングからLeyonaやバンバン・バザール、近藤房之助と、それにCMもたくさんやっています。
コテツくんは僕とやっているブルーズ・ザ・ブッチャーの他にもムーニーさん、リーとのデュオほかセッションやスタジオワーク、ハーモニカ教室もやってます。前回のアルバムはふたりだけの録音で原点に戻ったような感じだったのですが、今回はホーン・セクションも含めたバンド・スタイルでの録音でベリー・ゴージャスになっています。
では、まずアルバム・タイトル曲。まさにアルバムのコンセプトを表したようなタイトルです。曲はヤンシー君が書いています。
1.Here Comes The Band/Kotez & Yancy

40年代、50年代のアメリカのジャズ・オーケストラ風でどこか懐かしい感じがする曲とサウンドでとてもいい感じです。

次はコテツくんの歌を聞いてみましょうか。この曲はトラディッショナルなゴスペル・スタンダードの曲でもう数えきれないくらいいろんなシンガーに歌われていますが、僕はメイヴィス・ステイプルズの歌が印象に残っています。
「僕の小さな光で輝かせよう。僕が行くところどこでも輝かせよう」
2.This Little Light Of Mine/Kotez & Yancy

ファンキーな感じでいいですね。どっちかというとコテツくんがテンション高めな歌で、ヤンシー君の方がレイドバックしている歌というテイストですが、次はヤンシー君の歌です。
曲はニューオリンズのクラレンス・フロッグマン・ヘンリーが歌った曲で、作ったのはシンガー・ソングライターのボビー・チャールズ。いまソング・ライターと言いましたけれど、ボビー・チャールズは楽器が何もできないソングライターなんです。だから、メロディがアタマに浮かぶとギターとかピアノ弾ける友達に来てもらってそこで自分で歌って曲を作る人で、本当に珍しい人です。でも、本当にいい歌詞やメロディを作る人でカバーするされている曲も多いです。タイトルのBut I Doの前にI Don’t Know Whyがついていて、I DON’T KNOW WHY BUT I DOなんですが、
「訳分からんけど君が好きなんや。君が行ってしまってから昼も夜もオレはずっと泣いてる。もうどうしたらええんかわからんのや。他の誰か新しい娘が見つかると自分に言い聞かせる。でも君を愛してる」
3.But I Do/Kotez & Yancy

コテツくんとはもう10年も一緒にブルーズ・ザ・ブッチャーをやってきているのですが、実はヤンシーくんとも定期的にデュオでライヴをやっていた時期もありました。まあ、ふたりともR&Bやブルーズ・テイストのものが好きですが、ヤンシーくんは日本のハッピーエンドやシンガー・ソングライターに影響を受けている部分もあります。
もう一曲。このアルバムでは、コテツくんがBring It On Home To Meというサム・クックの名曲のカバーを歌っているんですが、もう一曲サムの名曲を歌っています。
4.You Send Me/Kotez & Yancy

ふたりとも45才は過ぎていて、自分の音楽のスタイルを確立しているいい時期だと思います。
2人は東京では門前仲町のBIG HORNというお店で月いちやっているので聴きに行ってみてください。
今日聴いたアルバム”Here Comes The Band”はエア・プレイン・レーベルからリリースされています。