暑気払いブルーズギター・インストルメンタル名曲集 vol.1





ON AIR LIST
1.Hide Away/Freddy King
2.Strollin’ With Bone/T.Bone Walker
3.Okie Dokie Stomp/Clarence “Gatemouth” Brown
4.Blues After Hours/Pee Wee Crayton
5.Elmore’s Contribution To Jazz/Elmore James
70年代初めに僕がブルーズを京都で歌い始めた頃、同じ「ウエストロード・ブルーズバンド」のギタリスト2人、山岸潤史と塩次伸二は2人ともギターを弾き始めた10代の頃に影響を受けたのがベンチャーズや寺内タケシさんでした。のちに山岸と「ソー・バッド・レヴュー」を組んだギタリストの石田長生もそうでした。日本の寺内タケシさんとアメリカのベンチャーズが60年代日本のエレキギター・ブームを作ったのは間違いないところです。
いわゆるエレキ・バンド(ギター二本にベースとドラムという編成)でベンチャーズは1960年に”Walk Don’t Run(急がば回れ)”がアメリカのチャートの2位になり、その頃から人気が出て65年には初来日もしています。その65年には日本で「勝ち抜きエレキ合戦」というコンテスト番組もテレビ放送されてエレキ・ギター・ブームは本格化していきました。私も毎週見ていました。
私もベンチャーズのシングルを何枚か買ったくらいですから興味はありましたが、エレキギターで歌わないでインストルメンタルだけ演奏するよりもギターを弾きながら歌を歌うビートルズとかローリング・ストーンズの方が私は好きでした。いつも言ってますが歌が好きなのでギターを弾きながら歌うというのがカッコイイと思ってます。
60年代のベンチャーズからロックバンドそこからフュージョン・ミュージックまたジャズのギターへ流れた人たちも多かったと思います。
そんな前フリですが、今回から今までやってそうでやってなかったブルーズギターのインストルメンタル名曲を特集しようと思います。
まずモダン・ブルーズのブルーズギターのインスト曲といえばこれでしょう。エリック・クラプトンもピーター・グリーンも60年代のイギリスのギタリスト達がこぞって興味を持ったフレディ・キング。そのフレディの最大のヒット です。
1.Hide Away/Freddy King
1960年フェデラル・レコードがリリースしてR&Bチャートで最高5位、ポップチャートでも29位という大ヒット。タイトルの”Hide Away”は隠れるとか隠れ家とかいう意味ですが、こんな賑やかな派手な曲で「隠れ家にならへんやろ」と思ったのですが、この”Hide AWay”は当時シカゴにあったブルーズクラブの名前のようです。
この曲、元はハウンド・ドッグ・テイラーが演奏していたものをマジック・サムが「ええインスト曲やん」と演奏していたのを今度はフレディ・キングが「それええなぁ」とアレンジして録音したものです。フレディのギターも素晴らしいのですが、バックのドラマー、フィリップ・ポール、ピアノのソニー・トンプソン、ベースのビル・ウィリスの三人の演奏が素晴らしいです。
次は今の”Hide Away”より10年前1950年にリリースされたT.Bone Walkerの”Strollin’ With Bone”
これもブルーズギターのインスト曲としては史上に残る名曲でダイナミックなアレンジの中を駆け巡るT.Boneのギターが素晴らしいです。
2.Strollin’ With Bone/T.Bone Walker
ホーンセクションのアレンジも素晴らしいです。練習もせんのに言うのもなんですがこんなにギター弾けたら楽しいやろなと思いますわ。さっきの”Hide Away”もこの曲もそうですが、いいインスト曲は必ずいいバックの演奏あってのものです。ギターだけ上手くてもいい演奏にはならないです。
T.ボーン・ウォーカーはテキサス出身で同じテキサスの後輩にあたる次のゲイトマウス・ブラウンのインストもホーンセクションを加えた豪快なバックの演奏の中、素晴らしいスピード感のギターソロを聴かせてくれます。タイトルのOkie DokieはOKという意味でStompはこの曲に使われているリズムのことです。
3.Okie Dokie Stomp/Clarence “Gatemouth” Brown
これも曲のアレンジが素晴らしいです。途中でワンコーラス、ホーンセクションがアピールされてそのままギターと一体となって最後まで突っ走る疾走感がすごくかっこいい。今の曲は同じテキサス出身後輩ギタリスト、コーネル・デュプリーが自身のアルバム”Teasin’”でカバーしています。やっぱり憧れたギタリストの弾きたくなる曲なのでしょうね。ゲイトマウス・ブラウンもコーネル・デュプリーもテキサス出身ですからT.ボーン・ウォーカーの影響が強かったのですが、次のピーウィー・クレイトンは自分の次のヒット曲を「T.ボーン・ウォーカーに影響されて作った曲だ」と言ってます。
4.Blues After Hours/Pee Wee Crayton
ちなみにこの”Blues After Hours”は僕も自分のバンド「ブルーズ・ザ・ブッチャー」の”Rockin’ And Rollin’”というアルバムでカバーしています。これもブルーズ・ギター・インストの定番です。
さて、今日のブルーズ・ギター・インストの最後はスライド・ギターのインスト曲で「エルモア・ジェイムズのジャズへの貢献」というタイトルですが曲を聴いても曲名と何がつながっているのかわかりません。
5.Elmore’s Contribution To Jazz/Elmore James
豪快な演奏と豪快なギターでした。
来週もギター・インストの特集です。暑気払いブルーズギター・インストルメンタル名曲集と題してますが暑気払いになりますかね。






