内容が良くて値段がお得なブルーズ廉価盤の紹介
Lighting’ Hopkins/Four Classic Albums Third Set
(Avid Entertainment EMSC1363)
ON AIR LIST
1.Children’s Boogie/Lightnin’ Hopkins
2.Automobile Blues/Lightnin’ Hopkins
3.Rolling And Rolling/Lightnin’ Hopkins
4.Heavy Snow/Lightnin’ Hopkins
5.Rocky Mountain/Lightnin’ Hopkins
今日は小遣いの少ない若者にも安く買える、しかも質の高いブルーズのコンピレーション・アルバムの紹介です。
たまたまレコード店で見かけゲットしたライトニン・ホプキンスの二枚組廉価盤「ライトニン・ホプキンス/フォー・クラシック・アルバムズ サード・セット」を紹介します。これはライトニンのアルバムが4枚収録されていて全42曲で1400円という廉価CDです。この中の二枚を僕はすでに持っているのですが他の二枚はないので値段も安いので即買いしました。
収録されているアルバムは”The Rooster Crowed In England”と”Lighting’ Strikes”そしてLightnin’ (The Blues Of Lightnin’ Hopkins)さらに”Last Night Blues”の4枚のアルバム、テキサス・ブルーズの偉人のアルバムが廉価で4枚これは聞き応えあります。
”The Rooster Crowed In England”というアルバムは1959年にライトニンの故郷テキサス、ヒューストンで録音されイギリスの”77records”というレーベルからリリースされたもので59年と54年の録音が収録されています。このアルバムを僕は知らなかったけどイギリス人がコンピレーションしたものはセンスが良かったり、面白いものが多いので興味がありました。まずはその”The Rooster Crowed In England”のアルバムから1曲
ライトニンによくあるタイプの曲で語りをしながらのギター・インストルメンタル曲です。ギターのリズムめっちゃいいです。
ジョン・リー・フッカーにBoogie Chillunという有名な曲がありますが、これはChildren’s Boogie
1.Children’s Boogie/Lightnin’ Hopkins
喋ってる声だけでカッコイイ!もうギターも素晴らしすぎてバンドなくてもライトニンのギターだけで踊れます。これいつも僕は爆音で聴いてるんですが、ジミヘンみたいです。
ちなみに調べましたら今の曲が入っているアルバム”The Rooster Crowed In England”のオリジナルレコード盤は¥15,000くらいでオークションにでてますが、このCDは4枚入って¥1400ですから・・安いです。
今日聞いているLighting’ Hopkins/Four Classic Albums Third Setという二枚組CDの中の次はLightning’というアルバムからAutomobile Bluesという曲を。
Automobileオタモビールですから自動車ブルーズです。
ライトニン独特の哀愁のあるブルーズです。歌詞は「オマエが新しい車に乗ってるのを見たよ。ハンサムなドライバーの横でオマエは嬉しそうにしてた。化粧もバッチリしてオマエは新しいドライバーを見つけたんだな。オレはまだ愛してるよ」
2.Automobile Blues/Lightnin’ Hopkins
ブルーズによくある車を題材にしたもので運転するドライバーが男という設定です。ロウエル・フルソンにも”Too Many Drivers”という「お前には運転手が多すぎる」つまり「遊んでいる男が沢山いる」というブルーズがあります。まあ、車はアメリカの必需品ですからこういうブルーズもたくさん生まれるのでしょう。
ちなみに「ライトニンに駄作なし」と言う言葉がありますが、その言葉通りで「このアルバムはあかんなぁ」というのはありません。どのアルバムもそれなりにどこか聴きどころがあります。ライトニンのアルバムはどれも音楽的にやっていることは同じでギターがエレキかアコギかあるいは弾き語りかデュオか何人かバンドでやってるかくらいの違いです。でも、ライトニン本人はどんなシチュエーションでもほとんど、いや全く変わらないブルーズマンです。なのにアルバムを見つけると買ってしまうという・・ライトニンには常習性があります。
次はこの4枚のアルバムの中ではいちばん有名な、名盤と呼ばれているVee Jay レコードの”Lighting’ Strikes”
1961と62年にテキサス、ヒューストンで録音され、2曲がドラムとベース入り他はライトニンひとりの弾き語りでアルバムです。
シャッフル・ビートのグルーヴがたまらないダンス・ナンバーです。
3.Rolling And Rolling/Lightnin’ Hopkins
こういう曲はもうライトニンの独壇場。誰もこのひとりでやっている格好良さはできないです。
次のスローブルーズ曲も”Lighting’ Strikes”に入ってる曲ですが、イントロのギターからしてもうすごいです。
ニューヨークでクリスマスの時にすごい雪が降った話みたいですが歌詞がよくわかりません。でもなんかすごいことになってます。
最初のアグレッシヴなギターが嵐のような雪模様を表現してるのでしょうか。
4.Heavy Snow/Lightnin’ Hopkins
なんかライトニンを聞いていると小さいことはどうでもよくなってきて元気出るんですよ。
似た曲がいっぱいあってもいいんです。なんでもそうですけど色々やらないとダメなんじゃないかと悩んだりする時にライトニン聴くと得意なのが二種類あればいいのかなんて思ってしまう。
もう一枚は”Last Night Blues”これは1962年にハーモニカのサニー・テリーを迎えてドラムのベルトン・エヴァンスとベースのレナード・ガスキンのバンドスタイルで録音したもの。ライトニンはアコースティック・ギターを弾いてます。ではそのアルバムから
5.Rocky Mountain/Lightnin’ Hopkins
途中で「ホォー」って雄叫びをあげてたのはハーモニカのサニー・テリーです。
ON AIRしたアルバムのジャケット写真とか曲名は番組のHPに掲載しているのでぜひ参考にしてください。
覚えておいてください、「ライトニンに駄作なし」!