2025.11.28 ON AIR

「永井ホトケ隆のブルーズ講座」は「日本のブルーズ50年」

Photo By 菅原一剛

11月22日弘前EAT&TALKで行われたTalk and Live Show「永井ホトケ隆のブルーズ講座」のライヴを聴きながら、サポートを務めてくれたギタリストの上村秀右と音楽トーク。

ON AIR LIST
1.Walkin’ By Myself/永井ホトケ隆&上村秀右
2.Shu’s Rag Time/上村秀右
3.Love In Vain/永井ホトケ隆&上村秀右

久しぶりに行われた「永井ホトケ隆のブルーズ講座」は「日本のブルーズ50年」というお題で主に1975年からの日本のブルーズと私自身の50年を振り返りました。
珍しい話もいくつかありますのでぜひお聞きください。

青南商事さん、FM アップル・ウェーブそして素敵な写真を撮っていただいた菅原一剛さんに感謝です。

2025.11.21 ON AIR

ダウンホームブルースってなんや その4

ON AIR LIST
1.Down Home Blues/Z.Z.Hill
2.COME ON ROCK LITTLE GIRL/Smokey Smothers
3.Sad Night Owl/Freddy King
4.3 O’clock Blues/B.B.King
5.Three O’Clock Blues/Lowell Fulton

ダウンホーム・ブルーズを探る特集をここのところやってきましたが、今日はその最終回モダン・ブルーズの潜むダウンホーム・テイストの話をします。
まずはこれを聞いてください。

1.Down Home Blues/Z.Z.Hill

この番組では何度か聞いている1982年リリースされたアルバム”Down Home Blues”に収録されているタイトル曲です。これが最初南部でめちゃヒットして次第に広がっ
1982年いうたらマイケルのスリラーやプリンスの”1999”なんていうアルバムがめちゃ売れていた頃でオリビア・ニュートンジョンの「フィジカル」なんていうのもMTVでよく流れてました。そんな時代に今の「ダウンホーム・ブルーズ」がじわじわと南部で流行っていたわけです。
この歌詞は女性が主人公で「あなたのパーティは盛り上がって、みんなが楽しんでる。あなたが飲み物を作ってくれている間に靴を脱いでくつろいでもいい?髪も下ろしてリラックスしてこの地元ゆったりしたブルーズを楽しみたいの。早いブルースはいらないわ。このダウンホームブルーズを楽しみたいの」
もうブルーズを聴く黒人たちも少なくなってきたところのヒットに業界はびっくりしたわけですが、中年の黒人の人たち、特に南部の人たちの間では依然としてこういうゆったりしたグルーヴの、あまりテンションのない素朴なダウンホーム・ブルースを望む人たちがかなりいたことがわかりました。
ブルースの歴史で言うと60年代に入ると主流になっていったのはB.B.キングやボビー・ブランドなどのゴスペルのルーツを持ったモダン・ブルースとジョニー・テイラーやリトル・ミルトンなどのブルーズとソウルがミックスされたブルーズ&ソウルでした。南部のブルースと先週まで聞いてきたようなシカゴ・ブルーズなどは流行らなくなりました。しかし、ダウンホームのテイストがなくなったわけではないわけで、モダン・シカゴブルーズにもそのテイストはあります。次の62年の名盤と言われているスモーキー・スマザースを一曲聞いてください。

2.COME ON ROCK LITTLE GIRL/Smokey Smothers

これ実はギターで参加しているのがフレディ・キングなんですが、オブリガードで曲に色付けしているギターがそうです。彼はシカゴにいた若い時代にジミー・ロジャースやエディ・テイラーといった先輩ブルーズマンのダウンホームな影響をたくさん受けているわけです。だからこういうシカゴ・ダウンホームなスタイルもすぐ弾けるわけです。
フレディ本人の録音の中から次のインストルメンタル曲なんかもゆったりとしたダウンホーム感があります。

3.Sad Night Owl/Freddy King

この曲、酒飲んで聞いてると蕩けてしまいます。フレディ・キングのイメージとしてみんなが持っているのはガンガンにハイテンションでギターを弾いて目一杯歌うという感じだと思うのですが、今のようなダウンホーム感もルーツの一つとしてあるんですね。
ちなみにフレディはアメリカのラジオ番組でジミー・ロジャースの話をしているときにそのインタビュアーがジミー・ロジャースのことを何も知らなくてフレディはキレ気味にその偉大さを喋りまくるというめちゃおもろい録音がありました。
さてキングといえばB.B.キングですが、もうモダン・ブルーズのトップ・ブルーズマンなんですが、彼の初ヒットの次の曲を聴くとやはりその根底にダウンホームなテイストを感じます。1951年R&Bチャートの1位に輝きました。

4.3 O’clock Blues/B.B.King

ギター・プレイもギター弦が太かったせいもありまだチョーキングの音が上がりきらないところとか、バックのサウンドとビートがいなたい、洗練されてないダウンホーム感があります。

元々今の曲はB.B.が大好きだったロウエル・フルソンがオリジナルなんですが、もっとダウンホームです。こんな感じです。

5.Three O’Clock Blues/Lowell Fulson

ブルーズにとってとても大切な要素であるダウンホームなフィーリングというのをわかってもらえたでしょうか。
僕も若い頃はダウンホームなものより派手なサウンドのモダンブルースとかBlues &Soulが好きやったんですけど、年を重ねるとダウンホーム・ブルーズが染み入ります。
4回にわたってON AIRしてダウンホーム・ブルーズを聞いてもらいました。

2025.11.14 ON AIR

ダウンホームブルースってなんや その3

ON AIR LIST
1.Keep What You Got/Howlin’ Wolf
2.Mighty Long Time/Sonny Boy Williamson
3.Pontiac Blues/Sonny Boy Williamson
4.I’m in the Mood/John Lee Hooker
5.Hoogie Boogie/John Lee Hooker

ダウンホームブルースってなんなんやという特集の3回目。
50年以上いろんなブルーズを聞いてきたわけやけど・・・まあきっかけはロックしか知らなかった頃にブルーズロックと呼ばれたクリームやジミ・ヘンやオールマン・ブラザーズやそれ以前にストーンズやアニマルずもそうですけど、そこから黒人ブルーズに入ったわけです。だから最初はB.Bキングとかアルバート・キングのようなギター・サウンドが表に出てくるモダンなブルーズが好きで、そこからマディ・ウォーターズなんかのエレクトリック・シカゴ・ブルーズのバンドサウンドに惹かれて、そこからスタックスなんかのリトル・ミルトンやジョニー・テイラーたちのブルーズン・ソウル。それからざっと遡って戦前のロバート・ジョンソンやサン・ハウスなどのカントリー・ブルーズに興味を持ってライトニン・ホプキンスやジョン・リー・フッカーに流れて行きました。
ブルーズを聞いてきた自分の経験の中で最近いいなぁと思うのがダウンホームなブルーズです。ある意味、ここにブルーズのエッセンスは溜まってるんとちゃうかとも思います。
気取ってなくて、田舎臭さ、イナタさがあり、素朴で、リラックスできるダウンホーム・ブルーズ。またはダウンホームなテイストを持ったブルーズがここ数年身にしみてます。
例えばハウリン・ウルフもメンフィスからシカゴに出て行ってチェスで録音してヒットがたくさん出るわけですが、その前のメンフィスにいた頃の録音の方がいなたくて最近はよく聞くようになってます。1951年の録音

1.Keep What You Got/Howlin’ Wolf

ハウリン・ウルフはこのあとシカゴにでて行って成功するわけですが、すでにメンフィスあたりではかなりの人気で別にシカゴにでて行かなくてもよかったのですが、当時のシカゴはブルーズのメッカになっていたから、あとはチェスレコードに提示されたお金でしようね。メンフィスにいた頃の少し荒々しい、ワイルドなビートは「サザン・ビート」と呼ばれてますが、このビートもワイルドですが素朴さがありダウンホームです。それに比べるとチェスのシカゴ・ブルーズのビートはお行儀がいい感じがします。もう一曲そのサザンビートががっつり聞ける曲。
ウルフがいたテネシー州メンフィスから州を越えてすぐのところにあるのがアーカンソー州ヘレナ。ここには偉大なサニーボーイ・ウィリアムスンがいました。彼もまたのちにシカゴに行き同じチェスレコードで名をはせる数々の録音をするのですが、このヘレナ時代に録音したやはりサザンビートのブルーズがめちゃいいです。
好きな曲です。「ああ、とても長い時間。長い時間が過ぎた。あの娘に会ってからすごく長い時間が経った。長い時間が経ってゆかのカーペットは色褪せてしまった。もし彼女が戻ってきたら俺はもう彼女を離しはしない」

2.Mighty Long Time/Sonny Boy Williamson

やっぱええ曲。ええブルーズやな。
もう一曲「ポンティアック・ブルース」ポンティアックいうのは50年代の初め頃、キャデラックより安くて黒人に人気のあった車。これに彼女を乗せてドライヴ。彼女が「あんた、全てが最高やわ」と喜んでいるブルーズ。

3.Pontiac Blues/Sonny Boy Williamson

さてシカゴより北のデトロイトは自動車産業が盛んだったのでやはり南部からたくさんの黒人たちが仕事を求めて移住しました。そこで生まれた最大のブルーズ・スターがジョン・リー・フッカー。ジョン・リーも生まれは南部ミシシッピのブルーズのメッカのクラークスディル。
彼は生涯ダウンホームさが抜けなかった人で、83歳で亡くなるまでずっとミシシッピーの故郷の匂いを持ち続けたブルーズマンでした。ある意味すごいことで。変わらないのか変われない?のかそのダウンホームさを持ったブルーズのスタイルは偉大です。

4.I’m in the Mood/John Lee Hooker

もうほんまにかっこいい。こんなブルーズ誰にもできないです。ジョン・リー・フッカーだけができる最高にクールなダウンホーム・ブルーズです。異次元に連れて行かれるような録音のサウンド作りも素晴らしい。歌とかギターが上手いとかいう次元やないんですよ。存在。ジョン・リーという人の存在がもうブルーズとしてあまりにカッコええ。ああ興奮してしまう。
ジョン・リーといえばブギということでもう一曲。

5.Hoogie Boogie/John Lee Hooker

めちゃ素朴なでもこんなかっこいいブギは他にないです。こういう独自のブギのスタイルを確立して、さほど音楽的なパターンはないのに世界を制したブルーズマンもジョン・リーくらいです。
ぼくはめちゃたくさんジョン・リーのアルバムを持ってますが、どれもさほどちがいはないんですよ。ドロッとしたスローと今のようなブギの二本立てです。でも飽きないんですよ、これが。それは多分彼の歌やギターの疲れないダウン・ホームさ加減にあるのではないかと思います。何となくダウンホーム・ブルーズがわかって来たでしょうか。土着的な良さを持った気取らないブルーズと覚えといてください。これで終わろうと思ったんですが来週もう一回だけダウンホーム特集やります。

 

2025.11.07 ON AIR

ダウンホーム・ブルーズって何や その2

ON AIR LIST
1.Rhythm Rockin’ Boogie/John Lee Henry
2.I Just Keep Loving Her (Take 1)/Little Walter&Othum Brown
3.Money Taking Woman (Take 1)/Johnny Young&Johnny Williams
4.Let It Roll/J.B. Lenoir
5.On The Road Again/Floyd Jones

先週のダウンホーム・ブルース特集ではシカゴ・ブルーズの有名なジミー・リードやジミー・ロジャースなどを聴いてもらったのですが、今日は更にダウンホームを深く掘ってみたいと思います。更にイナたい、更に南部の匂いを放っているブルーズを聞いてもらいます。
1940年代50年代は南部の畑仕事から解放されたいと思った黒人たちが大挙して北部へ 特に大都会シカゴに移り住みました。ギターやピアノなど楽器をできるものは一旗揚げにシカゴに向かったのですが、音楽で生きていけるものはほんの少数で他の仕事をやりながらのミュージシャンの方が多く、故郷の南部に帰る者もたくさんいました。最初に聞いてもらうジョン・リー・ヘンリーというあまり名前の知られていないブルーズマンも少しの録音を残しただけで消えています。
曲はなかなかファンキーなダンスチューンでもやっぱりイナたいダウンホームです。

1.Rhythm Rockin’ Boogie/John Lee Henry

後ろのコーラスの”All Night Long”とみんなで歌っているのがいなたいです。本人もハーモニカソロで「オー、イェー」なんて言うてますが、酔っ払ってますよ、これみんな。
50年代に入るとマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフ、サニーボーイを擁したチェス・レコードがシカゴ・ブルーズに火をつけて全国区のレコード・レーベルになっていくのですが、その前夜40年代後期のシカゴで南部から出てきたブルーズマンたちが日銭稼ぎにストリートで演奏していた場所がマックスウェル・ストリート。まあ日用雑貨から衣服から電気製品などいろんなものを売っている市場みたいなところですが、とにかく当時人がたくさん集まる場所だったわけです。そこでまあ投げ銭みたいな感じで演奏してウケるとそこそこの金になったわけです。そこで楽器とかギターの弦とかハーモニカとか売っていたバーニー・エイブラムスというおっさんが「こいつらを録音してレコード売ったら売れるやろ」とオラネリというレーベルを作り、商売にしたのが次に聞いてもらう1947年ののちに有名になる素晴らしいハーモニカ・プレイヤー、リトル・ウォルター17歳の初録音。

2.I Just Keep Loving Her (Take 1)/Little Walter&Othum Brown

ギターはオッサム・ブラウンというこの録音でしか聞いたことがない人。
次はマックスウェル・ストリートのライヴの顔役であり常連だったジョニー・ヤング。ジョニー・ヤングはマドリンでブルーズを歌った人ですが、見事なマドリン・プレイです。ギターのジョニー・ウィリアムスもビートがステディでなかなかの腕達者ですが、このあと牧師さんになってしまったらしいです。なのでほとんど録音が残ってません。

3.Money Taking Woman (Take 1)/Johnny Young&Johnny Williams

前のリトル・ウォルターといい、今のジョニー・ヤングといい、ブギの曲なのはやはりストリートで集まってくる人たちを踊らせなければいけなかったからでしょうね。故郷の南部にいた頃もこんな感じのデュオでやってたんだと思います。
さて次はシカゴ・ダウンホーム・ブルースといえばぼくの中では外せないJ.Bレノア。彼の弾き語りを何度も特集していますが、やはり歌もギターも個性的で曲が始まるとすぐにわかります。曲調も歌もギターもダウンホームでなんかホットします。

4.Let It Roll/J.B. Lenoir

シャツフルのリズムがゆったりしていていいですよ、L.B.レノア。
次のフロイド・ジョーンズもダウンホーム・ブルーズの極地みたいな曲なんですが、今日聞いてきたリトル・ウォルターやJ.B.ルノアのようにファンキーさはなく、ダークです。重いです。ダークなダウンホーム・ブルースです。
「泣くのはもう疲れた。また旅に出るんだ。雨と雪の中、大変な思いをして旅をしたこともあったなぁ。お袋は俺が小さい頃に俺を置いて出て行った。ママ、もう泣かないで。泣かないで、ママ」

5.On The Road Again/Floyd Jones

コードひとつ。ワンコード裏声を使うところなんかはハウリン・ウルフを思い出します。
こういうテンポでこういうリズムでこういうグルーヴ感を出すのは僕なんかには本当に難しいです。このフロイド・ジョーンズという人の心と体の中にある個人的な感じが前面に出ているのでぼくがやってもこんな感じにはならない。でも、これもダウンホーム・ブルーズのひとつだと思います。つまりブルーズのブルー(憂鬱)を重く持っている南部の広い土地を感じさせるダウン・ホーム・ブルーズです。

 

2025.10.31 ON AIR

ダウンホーム・ブルーズって何や その1

ON AIR LIST
1.You Don’t Have To Go/Jimmy Reed
2.Bright Lights, Big City/Jimmy Reed
3.Big Town Playboy/Eddie Taylor
4.Chicago Bound/Jimmy Rogers
5.Walking By Myself/Jimmy Rogers

この番組でぼくがよくダウンホームとかダウンホーム・ブルーズとか言ってますが、あれはどういう意味ですかと番組をよく聞いているという若者がライヴに来ていて質問された。ほとんど無意識にダウンホームという言葉を使ってしまっているけどかなり大切な言葉で、ダウンホームこそブルーズの大きな要素の一つと言ってもいい。
Down Homeと辞書で調べてみるとその訳に「故郷」とか「気取らない」とか出てきます。つまりブルーズ世代の人たちの故郷というとアメリカ南部、ミシシッピーやアラバマ、アーカンサス、ルイジアナなどの土地ですね。北部のシカゴ、セントルイス、デトロイトなどに移り住んだ黒人たちの多くはそういう南部が故郷なんですね。そこから故郷にいるような「気取らない」感じとかリラックスしたムード、または南部の田舎臭さを持ったブルーズをダウンホーム・ブルーズと呼んでいます。つまり懐かしさもあるんでしょうね。まあ、まずダウンホームさを持って大都会シカゴで活躍したブルーズマンはたくさんいるのですが、そのトップの一人をまず聞いてみましょうか。
有名なダウンホーム・ブルースと言ってまず思い出すのがこの曲です。

1.You Don’t Have To Go/Jimmy Reed

ジミー・リードさんもやはり南部ミシシッピの出身でシカゴに出てきた人です。今の曲がデビューしてシングルの三枚目1955年のヒットです。引きづるようなリズム・ギターのシャッフルのビートが特徴的で歌もあまりテンションがなくレイジーでハーモニカも牧歌的でリトル・ウォルターやサニー・ボーイみたいなテクニックはあまりありません。
ただ曲がポップというかブルーズにしては覚えやすいメロディでそれゆえバカ売れしたんだと思います。おそらくブルーズ界で最もヒットのある人でしかも今も歌い継がれている曲がたくさんある人です。今のYou Don’t Have To GoもR&Bチャートの5位、次の曲は3位まで上がった曲です。

2.Bright Lights, Big City/Jimmy Reed

ジミー・リードは歌が上手いわけでも、ハーモニカが上手いわけでも、ギターが上手いわけでもないのですが、その全てがとても個性的です。サウンドとビートから出るレイジーなユルいムード、歌は酔っ払ってるような時もあり(実際アルコール中毒で
晩年は大変やったらしいです)本当に家飲みしながら歌ってるような、つまりダウンホームさがあります。難しいことをしない、難しいことを歌わないつまり気取った感じがないわけです。これが南部からでてきて大都会シカゴで働く黒人たちにメチャ受けたわけです。
今の歌詞も「お前はあの大都会の明るい灯りに心を奪われて行ってしまうだね」と共感するような歌詞なわけです。
次はこのジミー・リードにギターを教え彼の曲で引きずるようなリズム・ギターを弾きそのグルーヴを作っていたエディ・テイラーです。彼もまたミシシッピで生まれ育った。

3.Big Town Playboy/Eddie Taylor 

エディ・テイラーはジミー・リードのバックとして有名ですが、他にもジョン・リー・フッカー、ウォルター・ホートンなどともレコーディングしているシカゴ・ブルーズの重要人物です。シカゴ・ブルーズの重要人物といえば次のジミー・ロジャースもマディ・ウォーターズやリトル・ウォルターのバッキングとして活躍した人ですが、自ら録音した曲が今もシカゴ・ブルーズのスタンダードとしてたくさん残っている人です。

4.Chicago Bound/Jimmy Rogers

曲調やビートがジミー・リードより垢抜けた感じがします。でも、全体のムードはダウンホームでやはりあまり気取った感じはないです。とにかくマディのバックでシカゴ・エレクトリック・サウンドを作ったとても重要なギタリストでもあるわけですが、しっかりと後世に残る自分の曲も録音していたところが素晴らしいです。次の曲もダウンホームな素朴さは残しつつも曲調は当時の新しいブルースの感じとサウンドです。

5.Walking By Myself/Jimmy Rogers

ダウンホームな感覚というのは関西弁で言うところの「いなたい」感じとも言えるのですが、つまり田舎臭いけどいい感じということです。来週はもう少しダウンホーム・ブルーズを探深掘りしてみようかと思います。