隠れた名盤の再発レイ・チャールズの”Ray Sings,Basie Swings”
Ray Sings,Basie Swings/Ray Charles(BSMF-7723)
ON AIR LIST
1.Let The Good Tims Roll/Ray Charles
2.Oh What A Beautiful Morning/Ray Charles
3.Crying Time/Ray Charles
4.Every Saturday Night/Ray Charles
偉大なミュージシャン、レイ・チャールズが亡くなったのが2004年。このアルバムはその2年後2006年にリリースされた。このアルバムのことは前から知っていたのですが、こんなにいいとは思ってもいなかったです。
アルバムの説明によると、この音源はヨーロッパで73年に行われた”レイ・チャールズ・ウィズ・カウント・ベイシー”コンサートの音源から録音状態の良かった歌声だけを使い、録音状態のあまり良くないオーケストラの伴奏は、当時のオリジナル楽譜を使用して現代のカウント・ベイシー・オーケストラが再演したものです。レイの専属女性コーラス・グループだったレイレッツが歌ったパートは、パティ・オースティン率いるレイレッツが新たにレコーディングしているそうです。
レイ・チャールズほどの優れたミュージシャンになるとバックがコンボであろうが、オーケストラであろうが関係ないのですが、やはりオーケストラのゴージャスのサウンドの中で聴くレイ・チャールズは格別。
最初に聞いてもらうのはB.B.キングがコンサートのオープニング曲として使っていたこともあるルイ・ジョーダンの1946年のオリジナル。
「パーティに来て楽しくやろうぜ」というジャンプ・ブルーズの名曲
1.Let The Good Times Roll/Ray Charles
この録音時にはカウント・ベイシー・オーケスラの御大カウントベイシーはちょっと引退状態で参加してないのですが、さすがカウント・ベイシー楽団です。素晴らしいオーケストレーションとそしてレイのテンションの高い歌のマッチが最高です。
次の曲はブロードウェイのミュージカル「オクラホマ」と言うのがあってそれのオープニングで歌われたのが最初らしいです
レイはこの曲が余程気に入っていたのか何度かレコーディングしています。オーケストラのホーン・アレンジも素晴らしい見事な曲です。たぶん景色のきれいな田舎の牧場にいてその美しい様子に自分の気持ちも美しくなっていくような歌です。
2.Oh What A Beautiful Morning/Ray Charles
次は僕もカバーさせてもらって歌っている曲で”Crying Time”。元々はカントリー&ウエスタンのシンガー、バック・オウエンスの曲。レイは白人のカントリー&ウエスタンのカバーでのヒットも多く、カントリー&ウエスタンだけのアルバムを出しています。”I Can’t Stop Loving You”(愛さずにはいられない)などはレイを代表する一曲になりました。
この歌は新しい恋人のところに行ってしまう彼女のことを歌った失恋ソング「君がドアを出ていく時、俺の泣く時が始まる」
3.Crying Time/Ray Charles
次の曲は1972年にレイ・チャールズが発表したアルバム”A Message From The People”に収録されている曲で今日聞いているアルバムが73年ですから、たぶんその頃ライヴでよくやっていたのでしょう。原曲よりさらにファンクになっていますがかっこいいです。カウント・ベイシー・オーケストラのグルーヴもさすがです。
4.Every Saturday Night/Ray Charles
レイ・チャールズのアルバムは見つけたら全部買おうと思ってるんですよ。やはりソウルという音楽のルーツが彼のアルバムには詰まってます。
このアルバム”Ray Sings,Basie Swings”は7/26に日本のBSMFレコードから発売されています。中古盤でもあまり見かけないので持っていない方はほんとにこの機会にぜひゲットしてください。