スウィート&ビターなスワンプ・ポップの魅力



ON AIR LIST
1.I Ran Down Every Dream/Tommy Mclain
2.Mathilda/Cookie & The Cupcakes
3.Later Alligator (See You Later, Alligator)/Bobby Charles
4.Sea of Love/Phil Phillips & The Twilights
5.I’m a Fool To Care/Joe Barry
私にとって新しい音楽というのは巷で流行っている新しい音楽ではなく、私が新しく出会った音楽のことです。たとえそれが100年前の音楽であろうが初めて出会った私にとっては新しい音楽。その出会いにいつも胸がときめくのですが、最近はスワンプ・ポップというジャンルに入り込みましてアルバムを買ったりしてます。きっかけは去年ネットでたまたまジャケットが気になって聞いてみた曲。クレジットには40数年ぶりにアルバムをリリースしたトミー・マクレインと書いてあり、年令が82才の爺さんでした。しかし最初に聞こえてきたその歌声がなぜかとても胸の中に入ってきてサウンドも曲も詞もよかった。それがこの曲。
邦題が「夢から醒めて」
1.I Ran Down Every Dream/Tommy Mclain
苦い声の中にどこかスイートな甘みがある歳月を感じる歌声。本当に彼が住んでいるルイジアナまで聴きに行きたいと思いました。
去年の3月にこの曲を番組でON AIRしましたがもう一度歌詞の意味を。
「遠い昔を思い出すとフラフラと生きて、恋をしたり恋に破れたりしていた。そして音楽には関わり続けてきた。若かった頃はどんなやつの意見も変える情熱があった 。それからたくさん見た夢は消え去り、私が書いた歌詞のように忘れてしまった。でもそれが私の人生。真新しい調べとともに目覚める時まだ生きている自分に気づく。いろんな夢を駆け抜けた。いいことも、悪いことも、そしていくつかの話は決して喋らないけどね。」
そしてこのアルバム全体に素晴らしい曲がいくつもあり、去年トミー・マクレインを調べました。するとスワンプ・ポップと言われるジャンルの中でかって「スウィート・ドリームズ」という曲がヒットした有名な白人シンガーだとわかりました。40年前私はブルーズに夢中でしたからスワンプ・ポップと言われてもスルーしてたんでしょう。するとそのスワンプポップというジャンルに私の好きなグループが入っていることがわかりました。
それがこのグループCookie & The Cupcakes
マチルダという女性んフラれた歌です。「あなたへの愛は変わらない何があってもずっとね。俺はずっとあなたを思って泣き続けた。ベイビー、帰ってきてくれ」1959年のヒットです。
2.Mathilda/Cookie & The Cupcakes
私はこのクッキー&ザ・カップケイクスの”Got You On My Mind”をカバーしているくらい好きなグループなのですが、このグループがスワンプポップだとは知らなくてルイジアナのR&Bグループだと思ってました。スワンプポップで検索するとこのマチルダという曲もその代表的な曲だそうです。
じゃスワンプポップってなんやねんということになりますが、スワンプポップ(Swamp pop)はアメリカのルイジアナ州の南部からテキサスの東南部にかけての地域のボビュラーミュージック。1950年代から1960年代にかけて、ボビー・チャールズ、トミー・マクレイン、ロッド・バーナード、ジョー・バリーなどのスターが誕生し、ルイジアナを始め、テキサス州東部でも盛り上がったそうです。でもスワンプポップ(スワンプは湿地帯)という言い方は70年代に入ってからイギリスの音楽ライターがつけたものだそうです。だから多分地元ルイジアナではただR&RかR&Bだったと思います。
私が昔からずっと好きなボビー・チャールズもそう言えばスワンプ・ポップと言われてたことを思い出しました。
1955年の大ヒット
3.Later Alligator (See You Later, Alligator)/Bobby Charles 2:47でCUT
ボビー・チャールズはファッツ・ドミノなんかにも曲が取り上げられ、70年代にはポール・バターフィールドなどのソングライターとして活躍した人ですが、今のデビュー当時はR&Rスターでした。
次のSea of Loveは1959年にフィル・フィリップスという黒人シンガーがヒットさせた曲でカバーも多いので聞いたことがある人もいると思います。有名なところではレッド・ツェッペリンのヴォーカル、ロバート・プラントがハニー・ドリッパーズというグループを作っていた時に歌ってチャートの三位まで上がりました。映画とかドラマでも時々使われてます。
4.Sea of Love/Phil Phillips & The Twilights
この曲を知らなくてもなんか懐かしい感じがしませんか。スワンプポップの特徴の一つがいまの曲のような三連符のバラードで失恋をテーマにしたメランコリーな曲調です。このメランコリーな感じがぼくは好きなんです。
さっきのクッキー&カップケイクスや今のフィル・フィリップスは黒人でしたが、スワンプポップは白人のシンガーが多く次のこの人もスワンプポップの代表的な白人シンガーです。
5.I’m a Fool To Care/Joe Barry
この曲がジョー・バリーの代表的な曲でかなり売れたシンガーでシングルもたくさん出したのですが、途中からカントリー・ウエスタンのシンガーに転向してます。
また来週、スワンプポップを聞こうと思っているのですがスワンプロックというのもありまして、それも聞いてみようかなと思ってます。