2024.05.31 ON AIR

偉大なギタリスト、ディッキー・ベッツの死を悼む-2

ON AIR LIST
1.Blue Sky/The Allman Brothers Band
2.Ramblin’ Man/The Allman Brothers Band
3.Southbound/The Allman Brothers Band
4.Jessica/The Allman Brothers Band

先週から引き続き4/18に80才で亡くなったディッキー・ベッツの追悼でオールマン・ブラザーズを聴きます。
先週もちょっと話しましたが71年の10月にリーダーであったデュアン・オールマンがオートバイ事故で亡くなってからバンドのリーダーとなったのがディッキー・ベッツでした。
今日最初に聴くのはデュアンがまだ生きてる頃に録音された曲でディッキー・ベッツが曲を作り初めてリード・ヴォーカルを取った曲です。ここでもデュアンとの美しいギターの絡みが聞けます。

1.Blue Sky/The Allman Brothers Band

こういうカントリー・テイストがディッキーにはあり、それがまたオールマンズの魅力になっていました。アメリカ音楽の中のカントリー・ミュージックの存在の大きさみたいなのもこういう曲でぼくは知りました。
今の曲を含むアルバム”Eat A Peach”を作り上げデュアンのいない体制でオールマンは再出発しました。

しかし、デュアンがこの世を去った翌年72年に今度はベースのベリー・オークリーが同じようにオートバイ事故でなくなるという悲しみに見舞われたバンドでしたが、新しいベーシスト、ラマー・ウィリアムズを入れて活動を続けました。そしてこの頃にキーボードのチャック・リーヴェルが加入しオールマンは以前の2ギターから2キーボードに変わりました。再出発した最初のアルバムが”Brothers & Sisters”でした。
1973年にリリースされた”Brothers & Sisters”からチャート2位までのぼりつめたこれもディッキーのカントリー・フレーバーたっぶりのオリジナル

2.Ramblin’ Man/The Allman Brothers Band

この曲が収録されたアルバム”Brothers & Sisters”はバンドとして初めてチャート一位を獲得しました。
ソング・ライターとしてのディッキー・ベッツの才能が華開きヒット曲も生まれ、アルバムのジャケット写真にはドラムのブッチ・トラックスのまだ小さい息子の写真と裏には亡くなったベリー・オークリーの娘の写真が使われオールマン・ブラザーズのファミリー的な結束を強く感じさせました。
ディッキーはカントリー・テイストの作曲が多いのですが、次の曲のようなロックするブルーズも作っています。

3.Southbound/The Allman Brothers Band

仲が良かったはずのバンドでしたがディッキーとグレッグ・オールマンの関係が悪くなり76年にバンドは解散します。
メンバーがそれぞれ個人的にバンド作り活動を始めます。私の中ではこの時点でオールマン・ブラザーズは終わってます。その後、元のメンバーが全員集まらないまま78年再結成されそれもまた解散・・とメンバーが次々変わり解散と再結成が繰り返されました。
ディッキーは「グレイト・サザン」というバンドを結成して活動を続けました。
では、最後に”Brothers & Sisters”に収録されたディッキーの書いた美しい曲です。

4.Jessica/The Allman Brothers Band

オールマン・ブラザーズはブルーズロックの中では自分の一番好きなバンドであり、いもま聴き続けてます。やはりディッキー・ベッツとデュアン・オールマンという傑出したふたりのギタリストを中心に気持ちが通じあったメンバーがつくあげた時代のサウンドは唯一無二のものです。素晴らしいです。
先週と今週は4/18に80才で亡くなったディッキー・ベッツの追悼でオールマン・ブラザーズを聴きました。