2015.9.18 ON AIR 「アナログレコードでブルーズを聴こう!シリーズ」第13回

Blues In D Natural (Red Lightnin’ R.L.005)
20150918

ON AIR TRACK LIST
1.Tanya/Earl Hooker
2.Blues In D Natural/Earl Hooker
3.Crying Won’t Help You/RobertNighthawk
4.She Likes To Boogie Real Low/Frankie Lee Sims
5.Hawaiian Boogie/Elmore James

 

 

 

今日はレッド・ライトニンというコレクター・レーベルの「Blues In D Natural」というアナログ・コンピレーション・アルバムを聴きます。
1.2曲目のアール・フッカーはブルーズ・ギターの名人のひとりで、自分のソロ以外にもいろんなブルーズマンのバックでギターを弾いているスタジオ・ミュージシャン的なギタリストです。二曲ともインストルメンタル曲ですが、実はアール・フッカー・・歌は下手です。本当に下手です。でも、聴いてもらうとわかるようにギターでの表現は素晴らしく、とくにこの2曲ではファンキーなテンションの高い演奏が聴け、インストでもまったく飽きないギターです。
3曲目はいまのアール・フッカーにスライド・ギターを教えたと言われているロバート・ナイトホーク。粘り着くようなスライド・ギターと重くダークな歌声はまさにリアル・ブルーズ。多くのブルーズマンに影響を与えましたが、その実力ほどにポピュラリティは得られなかったブルーズマンです。ラウンダー・レコードからリリースされているアルバム”Live On Maxwell Street”は、シカゴのマックスウェル・ストリートで演奏するナイトホークのブルーズの現場の音が記録されている素晴らしい一枚です。
4曲目はこのアルバムを初めて聴いた時にすぐ好きになった曲。ワイルドで乾いていて、男っぽくってかっこいいです。フランキー・リー・シムズはスペシャルティというレーベルから「ルーシー・メイ・ブルーズ」といういいアルバムが出ているのでチェックしてください。
5曲目はタイトルはハワイアン・ブギーっていうんですが、まあ、ハワイちょっと入りつつの結局ブルーズか・・・みたいな曲です。この夏プールサイド、海辺でこれをかけて踊った人はいるんでしょうか・・。僕は部屋の中で踊りました。今日はこのファンキーなエルモア・ジェイムズのブギでラストです。
そして、最後になんとも不思議なこのアルバムのジャケットも楽しんでください。ゲットしてから40年、いまだにこのジャケットの絵が何を意味しているのかわかりません。おもろいです。

来週は僕がスタジオで初めて弾き語りブルーズ歌います!
では、また来週、Hey!Hey!The Blues Is Alright!