2026.01.09 ON AIR

生誕100年を迎えたブルーズの王様、B.B.King

Singin’ The Blues/B.B.King(CROWN CLP 5020)

ON AIR LIST
1.Three O’Clock Blues/B.B.King
2.You Know I Love You/B.B.King
3.Please Love Me/B.B.King
4.You Upset Me Baby/B.B.King
5.Sweet Little Angel/B.B.King

自分が音楽、ブルーズをやる大きなきっかけとなったのが1972年のB.B.Kingの大阪公演の前座だったことはこの番組で何度か話しましたが、去年はそのB.B.が生きていたら100歳になった年でした。それに関連して今年日本のP-VineレコードがB.B.キングの若き日の重要なクラウンとケント・レコード時代のアルバムを発売するそうです。現在なかなか日本盤のブルーズ・アルバムがリリースされない中、解説と歌詞がついた日本盤が再発されるのはうれしいことです。この機会にぜひゲットしてください。
P-Vineブルース・キャンペーン・サイト:https://p-vine.jp/news/20251223-201857

では、B.B.の1956年にリリースされた最初のアルバム”Singin’ The Blues”から
「朝の3時になっても彼女がどこにいるかわからないので眠れない」と・・・夜遊びしている彼女に結局フラれるという歌ですが。1951年R&Bチャート1位。

1.Three O’Clock Blues/B.B.King

ギター・ソロにはもろにT.Bone Walkerの影響が聞けますが、B.B.はT.Boneのブルーズのことを世界で最も美しいブルーズ・サウンドと言ってました。B.B.はT.ボーンだけでなくドクター・クレイトン、ルイ・ジョーダン、ロウエル・フルソンなど先輩ブルーズマンのことを本当に尊敬し、敬意の言葉を度々述べています。今の曲もオリジナルはロウエル・フルソン。
2015年5月14日にB.B.は89歳で亡くなったのですが、いわゆる「モダン・ブルーズ」というジャンルを確立したひとりです。現在ブルーズを歌い、ブルーズギターを弾く者だけでなく、ロック・ミュージシャンもB.B.キングが遺した音楽的遺産の恩恵を受けています。次の曲もR&Bチャート1位になった曲ですが、途中のソロはサックスになっています。つまり、B.B.はギター・プレイも素晴らしいブルーズマンでしたが、ギターを弾かなくても傑出したヴォーカリストであったことがわかる曲です。
「愛する人よ、僕が君を愛しているのはわかっているよね。でも、君は他の男のところへ行ってしまい、もういない。毎朝、そして毎晩君のことを考える。そしていつも君と一緒にいたいと願う。夜が明ける頃僕は一人で泣く。今夜君をこの腕の中に抱きしめられたらと思う」B.B.の熱い想いです。

2.You Know I Love You/B.B.King

豊かな声量で裏声あるいは裏声に近い声からメリスマを使ってヴォーカルを自在に変化させていくB.B.の唱法は実に見事です。
B.B.には従兄弟にデルタ・ブルーズマンとして有名なブッカ・ホワイトがいました。ブッカ・ホワイトはスライド・ギターが上手くてB.B.は教えてもらったこともあるのですが、スライド・ギターはできるようになりませんでした。それでもエルモア・ジェイムズのようなスライド・ギターを弾きたいB.B.は次のようにスライド・バーではなく普通の指の奏法でエルモアのイントロをやる工夫をしました。これも1953年R&Bチャート1位になった曲です。

3.Please Love Me/B.B.King

次の曲も1954年R&Bチャート一位です。とにかく50年代B.B.はヒットを連発し一年に300日というハードなツアーを繰り返していました。全米の黒人たちの間では有名ブルーズマンでしたが、白人を巻き込んだところまでまだ届きませんでした。しかし、B.B.はツアーを繰り返すことで着実に自分の実力を蓄え、バンドもタイトなものになって行きました。
「彼女はバストが90センチ、ウエストが70センチ、ヒップが110センチそしていい脚をしている」と始まる綺麗な女性のことを歌った歌ですが、体のことに触れているのは今はコンプライアンス上問題になるのでしょうか(笑)まあ、ブルーズにはセクハラ歌詞もたくさんありますが・・めんどくさい世の中になりました。

4.You Upset Me Baby/B.B.King

次の曲もB.B.が生涯歌い続けた代表曲です。彼女を天使に例えた歌ですが、最後に「彼女に5セントおねだりしたらなんと彼女は20ドルくれた。そして一緒に出かけようと言ったら彼女はキャデラックを買ってくれた」・・・これもヒモみたいな歌ですが、問題ありですかね(笑)

5.Sweet Little Angel/B.B.King

最近知ったことですが、B.B.Kingの亡くなる前、最後の姿をとらえたDVDでB.B.King On The Road というのがリリースされているんですが、ブルーズ関係者も見逃している人が多いんですが、機会があれば是非観ていただきたい。それを観て改めてB.B.に教えを受けた感じがしました。
またB.B.キング特集やります。
最初に言いましたがP-Vineレコードが今年リリースするB.B.のアルバム持っていない方はぜひゲットしてください。日本版でブルーズのアルバムがリリースされることももう少なくなっているので、ぜひ!

2026.01.02 ON AIR

☆A Happy New Year 2026☆

ON AIR LIST
1.Let The Good Times Roll/Shirley & Lee
2.In The Night/blues.the-butcher-590213
3..Let’s Have A Natural Ball/Albert King
4..Party Girl/T.Bone Walker
5.Hey Bartender/Floyd Dixon

明けましておめでとうございます

なんか、ついこの間新年を迎えたような気がするんですが、もう新しい年か・・・という感じがします

今年もよろしくお願いします

新年ということで新年会をやってる方もいるかと思いますが、今日はそういうパーティ・ソングのブルーズを聴いてもらおうと用意しました。まずは50年代にヒットをたくさん出した男女ヴォーカルデュオのシャーリー&リーの大ヒット曲

1956年R&Bチャート1位、ポップチャートでも20位まで上がった曲で当時はどこのパーティでもみんなこの曲で踊ったんやと思います。「ロックしてロールして踊ってワクワクする楽しい時間を一晩中過ごそうや」

 

1.Let The Good Times Roll/Shirley & Lee

二人ともニューオリンズ生まれ。女性がシャーリー・グッドマンという名前で、男性がレナード・リーという名前で普通こういう男女デュオって付き合ってるか結婚していることが多いんですが、二人はそれぞれパートナーがいたそうです。63年コンビ解散以降、女性のシャーリーさんはスタジオ・シンガーやセッション・シンガーとして活躍したそうでドクター・ジョンの有名なアルバム「ガンボ」にも参加し、72年のローリング・ストーンズの「メインストリートのならず者」にも参加しています

次はニューオリンズ・ピアノのボス、プロフェッサー・ロングヘアのパーティ・ソングで”In The Night”を新年早々手前味噌で悪いのですが、自分のバンド「ブルーズ・ザ・ブッチャー」のカバーで聞いてください。

2.In The Night/blues.the-butcher-590213

最初のLet The Good Times Rollはポップチャートで20位まで上がったということは黒人だけでなく白人層にもウケたということですが、いまの曲はちょっとヤバいのでチャートは無理やったんでしょう。
これも楽しくやろうぜという曲なんですが、もうちょっと大人で「みんななかに入って真夜中から朝まで楽しもう。ウィスキーは買わなくてもええから中にあるから。女の子たちはみんなセクシーで彼女たちがロックするとめちゃ盛り上がって、彼女たちもウィスキーとはちがうモノを欲しがってくる」ってなんでしょう。ヤバイですね。

次も夜遅くまで楽しくやろう。君がロックンロールしないと全然楽しくない。朝から夜遅くまで俺から離れないで愛してくれよ。
この場合ロックンロールという言葉はダンスの意味とセックスの意味と両方を意味してることはこの番組のリスナーの皆さんならわかっていると思いますが、Let’s Have A Natural Ballというタイトルも楽しくやろうという意味ですがこれにもセクシャルな意味が含まれています。Come On Baby Let’s Have A Natural Ball!

3..Let’s Have A Natural Ball/Albert King

次は毎晩新年会に出てはしゃいでいる女性もいるかと思いますが、そういうパーティ・ガールの歌です。
「パーティ・ガールよ、なんで家でじっとしてないねん。昔は素敵やったのに夜の灯りとウィスキーで魅力がなくなって体も弱ってるやろ。周りの警官にも目をつけらけてるで」
まあ好きな女性が夜の快楽的な生活にはまり込んでいるのに忠告してるような歌です。

4.Party Girl/T.Bone Walker

私も昔、毎晩のように夜の街で飲んでいた頃は楽しくて気がつくと夜が明けているという感じでした。終電を逃すとタクシーで家に帰るか、ウィスキーのボトル入れて飲み続けるか悩んでました。大抵後者でしたが・・・。朝まで飲んでも次の日の夕方には酒が抜けていてまた飲めるという感じでした。でも、そういうパーティ・ボーイの毎日も遠い昔となりました。いまはもう11時には眠くなる体になりました。
最後バーテンダーにもう一杯、2,3,4杯と酒を頼む歌ですが、めちゃ楽しくてもう一時半かと思って飲んでもう一杯だけ飲もうとおみって時計見たら4時くらいになってたという歌ですが、これはあります。ぼくはいつも一時くらいから四時くらいまでの時間の流れがめちゃ早いと思ってました。まあ、酔っ払ってるんですが。

5.Hey Bartender/Floyd DixonParty Girl/T.Bone Walker

今回はブルーズのパーティ・ソングを聞きました。新年会で使ってみてください。

今年は去年できなかった自分の50周年記念のツアーをギターの上村秀右とデュオでちょっと細かくツアーしようかと思っています。ライヴに来て欲しいという方がいたらこの番組HP宛にメールください。やれそうなところであれば行きます。

では、今年もよろしくお願いします。