2015.10.16 ON AIR「アナログレコードでブルーズを聴こう!シリーズ 」第15回

Johnny Guitar Watson/Johnny Guitar Watson(KING 857)
20151016
ON AIR TRACK LIST
1.Sweet Lovin’ Mama : Johnny Guitar Watson
2.Those Lonely Lonely Feelings : Johnny Guitar Watson
3.Embraceable Me : Johnny Guitar Watson
4.Gangster Of Love : Johnny Guitar Watson
5.Cuttin! In : Johnny Guitar Watson

 

 

 

もう有名なアルバム・ジャケットを見るだけでもわかるようにファンキー感満載です。1963年にリリースされたこのデビュー盤から、亡くなるまでジョニー・ギター・ワトソンの音楽にずっと流れていたのがそのファンキー・テイストです。70年代半ばからは、”DJM”レコードでストリートの黒人たちの感覚に溢れたヒップなファンク・アルバムを連発して新たな注目を浴び、そのほとんどひとりでレコーディングする方法はのちのプリンスにも大きな影響を与えました。そうなんです、彼は歌とギターだけでなく、ソング・ライティング、ピアノ、ベースなどドラムと管楽器以外はすべて自分で演奏し、セルフ・プロデュースもお手のものです。実際50年代にヒューストンあたりで活動し始めた10代の頃はピアニストとしてデビューし、ピアノだけを弾いているアルバムも遺しています。
このアルバムはシングルを寄せ集めたものですが、ON AIRする1曲目のR&Rテイスト、3曲目のジャズ風味、4曲目のモロなブルーズ、そして5曲目のバラードと彼の才能がわかってもらうように選曲しました。そして、この多彩な才能が完全に開花したのがさきほど書いた”DJM”レコード時代でした。その超ファンク時代の音源はまたの機会に聴きましょう!では、”ジョニー・ギター・ワトソン”をお楽しみください。それにしても”ジョニー・ギター・ワトソン”(本名はジョン・ワトソンJr.)という芸名がカッコええ。