2016.02.05 ON AIR

Keith Richardsの新譜”Crosseyed Heart “をアナログレコードで聴くその2

20160129

ON AIR TRACK LIST
1.Blues In The Morning/Keith Richards
2.Something For Nothing/Keith Richards
3.Love Overdue/Keith Richards
4.Good Night Irene/Keith Richards

先週に引き続き昨年9月にリリースされたキース・リチャーズのニューアルバム「クロスアイド ハート」を遅ればせながら聴きます。
1曲目はブルーズというタイトルが付いてますが、曲調はロックンロールテイスト。やはり三つ子の魂百までもと言いますが、キースのギターが明らかにチャック・ベリーの影響を受けているのが聞き取れます。この曲もベーシックなところはキースと共同プロデュースのドラムのスティーヴ・ジョーダンでつくっていて、長い間ストーンズでサックス・プレイヤーとして活躍したボビー・キーズが参加しています。彼は昨年亡くなりましたが、ストーンズ関係の録音ではこれが最後の録音になったのだと思います。あと、キース本人がベースもピアノも弾いているんですが、ベースは本当に上手いです。”Blues In The Morning”

次の曲のクレジットに懐かしい名前を見つけてめちゃ嬉しかったです。メンフィスのキーボード奏者のチャールズ・ホッジズなんですが、元々彼はメンフィスのハイレコードのスタジオ・ミュージシャンでアル・グリーンやOVライト、アン・ピーブルズなどメンフィスソウルの録音にたくさん参加した人なんですが、僕の昔のバンド、ウエストロードブルーズバンドのアルバムのニューヨーク録音に参加してもらったんです。その時はホテルやスタジオでメンフィスのソウル・シンガーたちの話してくれてすごく楽しかったですね。”Something For Nothing”

次はキースが一時すごくハマっていたレゲエのカバーで、オリジナルはグレゴリー・アイザック。僕も一時レゲエをよく聴いたことがありました。ボブ・マーリーはもちろんジミー・クリフ、フレディ・マクレガー、デニス・ブラウンああシュガー・マイノットも好きです。 グレゴリー・アイザックも「ナイトナース」というアルバムが好きでした。グレゴリーも残念ながらもう亡くなってしまいました。”Love Overdue”

最後はブルーズの曲としてはトラッドな部類に入る「グッドナイト・アイリーン」
この曲は1933年にブルーズマンのレッド・ベリーがレコーディングした曲で、1950年にアメリカのフォークソング・カルテット、ザ・ウィーヴァーズ(The Weavers)がカバーしたことで白人の間でもヒットして、いまやアメリカのボッブソングのひとつとなった曲です。「アイリーン、夢の中で会おうよ、おやすみアイリーン」”Good Night Irene”

キースは72才になるんですが、新しい曲を作ったり新しいアルバムを作りたいという意欲が彼の中にあることがすごく嬉しいです。そして、届いた今回のアルバムがすごくクオリティの高いものだったことに感激です。次はローリング・ストーンズのニューアルバムを期待したいです。
最後のキースの言葉です「オレたちは昔を懐かしむ旅をしているわけじゃない。昔といまを繋げて前に進もうとしているだけなんだ」
Hey Hey The Blues Is Alright!