2025.07.04 ON AIR

祝50周年P-Vine Records!!!

第2回目60年代ハード・ドライヴィング・R&Bバンド”5 DU TONES”

ON AIR LIST
1.Get It/ 5 Du Tones
2.Soul/ 5 Du Tones
3.Shake A Tail Feather/5 Du Tones
4.Please Change Your Mind/5 Dutones
5.Dont Let Go/5 Dutones

自分のバンド、blues.the-butcher-590213もアルバムを出している日本のP-Vine レコードが今年で50年を迎えることになりました。1975年にP-Vine レコードは設立され最初はインディペンデント・ブルーズ・レーベルつまりブルーズのインデーズ・レーベルとして始まりました。しかし、現在はブルーズ、ソウル、ジャズ、ヒップホップ、ゴスペル、ワールド・ミュージックから日本のロック、歌謡曲、ポップス・・・とすごく広範囲なジャンルの音楽を提供しており、外国にも認知されもうインディーズと思ってない人もいます。それでその50周年を祝して私の好きなP-Vine レコードのいかにもP-Vineらしいアルバムを紹介しょうと思っています。
今日第2回目は1979年にP-Vine レコードがコンピレーションしてリリースしたシカゴのグループ「ファイヴ・ドュ・トーンズ」アルバム・タイトルが”Shake A Tail Feather”
この番組HPに出している彼らのアルバム・ジャケット写真を見て欲しいんですが、ファイヴ・ドュ・トーンズなのにメンバーが6人います。なぜかはわかりません。とにかく顔だけ見ると五人はなんか悪いことやってそうなストリートの匂いプンプンしてます。とにかく生きのいいグループでパーティ・バンド的なテイストが強くてそのB級感がまたたまらない魅力なんですけどね。
では5 Du TonesのLPレコードA面の1曲目。彼らのショーの始まりのような曲です。

1.Get It/ 5 Du Tones

いいですよね、このパーティ感。ラフでタフ。汗だくだくのライヴ感。若い人でこういうのカバーする人いないですかね・・はい、いませんね。
次の曲は同じシカゴのグループで、カーティス・メイフィールドが率いてヒット曲も多いインプレッションズがやってそうな曲です。ファルセットも入っているし曲調もインプレッションズ風ですがやっぱりどこかワイルドでラフ。でも、そのB級感、ホームパーティのバンドっぽいところがこの 5 Du Tonesの魅力だと思います。

2.Soul/ 5 Du Tones

ファルセットも入ったコーラスの曲でやりようによってはもっとオシャレになるところですが、オシャレにならんとこがいいです。
いま、インプレッションズのことを話しましたが、シカゴというとまずマディ・ウォーターズやハウリン・ウルフで有名なシカゴ・ブルーズの街ですが、実はチャイタウン・ソウルとも呼ばれるソウルのメッカでもあり50年代から60年代はタイロン・デイヴィス、シル・ジョンソン、オーティス・クレイなどのディープなソウルシンガーと洒落たバラードを売りにしていたコーラス・グループのザ・スパニエルズ、デルズ、フラミンゴス、そしてインプレッションズとなかなか多彩でした。その中でこの5 Du Tonesの存在はちょっと異色だったと思いますが、彼らはR&Bの歴史に残る次のハード・ドライヴングな、かっこいいダンス・ナンバーを残しました。1963年にチャート28位まで上がったヒットです。

3.Shake A Tail Feather/5 Du Tones

R&RとR&Bの感覚を両方持ったこの曲は最高で、ヒットするのも納得です。いまの曲で思い出した方もいるかもしれませんが、ブルーズ・ブラザーズの映画の中で楽器屋のオヤジ役をやっていたレイ・チャールズが劇中で歌ったのがいまの”Shake A Tail Feather”。映画「ヘア・スプレー」でも使われてました。あとジェイムズ&ボビー・ピュリファイ、アイク&ティナ・ターナーなどカバーも多いです。僕も一度歌ってみたいなと思ってる魅力的な曲です。5 Dutonesはいろんなタイプの曲をやっているのですが、次の曲はどう考えてもJame Brownの大ヒット曲”Please Please Please”をちょっとパクったやろという曲です。僕はそういうB級感覚も好きなんですが、ジェイムズ・ブラウンの当時の影響力というのも感じますね。

4.Please Change Your Mind/5 Dutones

こういうシングルを集めたコンピレーション・アルバムはやはりその音楽をよく知っている人が選曲、編集しなければいけないし、ヒット曲ばかり集めるというのは安易だし、そのグループの特徴を拾い出すセンスが必要です。70年代終わりにそんなに有名でもない、でも面白いグループをリリースできたのはやはりP-Vineレコードだったからだと思います。
では最後も彼らのハード・ドライヴ・ダンス・ナンバーです。

5.Dont Let Go/5 Dutones

今や日本が世界に誇るインディペンデント・レーベル「P-Vineレコード」の50周年を記念してシリーズでお送りしている「祝50周年P-Vine Records!!! 」の第2回目は60年代半ばのファンキーなR&Bグループ「5 Dutones」を聞いていただきました。
P-Vineのリリースカタログはこちら→P-Vine Records https://p-vine.jp