2020.04.17 ON AIR

blues.the-butcher-590213(ブルーズ・ザ・ブッチャー)
“Blues Before Sunrise”LPレコード・リリース特集

Blues Before Sunrise/Blues Before Sunrise(P-Vine Records PLP-6953)

ON AIR LIST
1.Blues Before Sunrise/blues.the-butcher-590213
2.Oooh-Whee-Baby/blues.the-butcher-590213
3.Dance With Me Henry/blues.the-butcher-590213
4.Willie And The Hand Jive/blues.the-butcher-590213
5.Justine/blues.the-butcher-590213

今日は手前味噌で悪いのですが、自分のバンド「ブルーズ・ザ・ブッチャー」のLPレコードが3/18にリリースされたので皆さんに聴いていただきます。
そして来月からリリースツアーが始まる予定だったのですが、コロナウィルス拡散防止のためとりあえずツアー第一弾が延期されました。
残念です。

去年「ブルーズ・ザ・ブッチャー」としての9枚目のアルバムとなるBlues Before SunriseをCDでリリースしたのですが、やはりLPレコードで出したくてリリースに至りました。それで今日はLPレコードの話をしながらアルバムをLPで聴いてもらおうと思うのですが、まず一曲聴いてもらいます。
アルバムのタイトル曲のBlues Before Sunriseなのですが、この曲は1960年にエルモア・ジェイムズがリリースした曲で夜明け前に彼女と別れて街を出ていくブルーズですが、スライド・ギターがやはりサウンドの要です。しかし、スライドギターは弾いていると気持ちいいのですが、難しいです。かのB.B.キングも一時スライドギターをやろうとしたのだけど断念したとインタビューで言ってました。では、アルバムA面の1曲目
1.Blues Before Sunrise/blues.the-butcher-590213

いまの若い人たちはもうデジタルの時代で音楽をダウンロードしたりストリーミングで聴いている人が多くて、CDも持っていないという人もいるんですよね。レコードというのはそのCDより前の時代のものですから、若い人たちにとってはすごくアナログなものに感じると思います。でも、僕はレコードがやはりいちばん音がいいと思います。音に対する感覚というのは人それぞれですから、僕の感覚を押し付ける気はないのですが、レコーディングするスタジオでの音をいちばん正確に表しているのがレコードだと思います。スタジオに広がる空気感をいちばん再現できているのがレコードです。
率直に言うとスマホやコンビューター、ヘッドホーンやイヤホーンで聞く音楽は本当の音を聴いてないことだと僕は思ってます。僕も電車に乗っている時にイヤホーンで聴いたりしますが、家にいる時は音響装置、ステレオで聴きます。音というのは空気の振動を伝わって聴こえるものですが、イヤホーンやヘッドホーンは直接耳に入ってくるので空気の振動がない。それだけでも違うのでできる限り自分の部屋でスピーカーから流れてくる音を耳で聞くのが自然だし、是非そうしてもらいたいです。
では、アルバムに収録されているメンバーのKOTEZくんが歌っている曲です。
2.Oooh-Whee-Baby/blues.the-butcher-590213

僕とKOTEZくんはツアー最中に全国にあるレコード店によく行くのですが、中古盤ですごく安くていいレコードを売っている店に出会うと嬉しいですね。レコードの時代からCDの時代になっていく頃、CDの方が音がいいというフレコミだったのですが、僕は納得できなかったですね。CDの音は確かに輪郭がしっかりしているというかシャキシャキしていて歯切れ良く聴こえるんですが、そのクリアさがすごく疲れると僕は思いました。膨らみがないというかさっき言ったような空気感がないんですね。だからCD録音に向いている音楽もあると思うのですが、ブルーズとかR&Bとかジャズなんかはやはりレコードがいいですね。
あとはCDはかなり長い時間録音できるのですが、レコードのLPは片面がだいたい20分前後。この20分で一度レコードを裏返さないといけない時間で少し耳が休まるんですね。CDで90分くらい収録時間があるアルバムなんか最後の方はもう聴いてないですもんね。そこまで音に対して集中する持続力はないんですよね。
では、今回のアルバムにもゲストで入ってくれたうつみようこさんの歌を聴いてみましょう。
3.Dance With Me Henry/blues.the-butcher-590213

音楽をながらで聞くという習慣が普通になってしまっている現在ですが、本当は家の部屋で珈琲とかお酒飲みながらスピーカーから流れて来る音楽をゆっくり聴いて欲しいですね。
僕は朝がいちばん音楽を聞く時間になっています。ロックのレコードなんかは大きな音で聴きたいので心の中で「近所のみなさん、すんまへん」と言いながら大きな音で聴いてます。
それからレコードを聞くためのステレオが高いのではと思っている人がいるかも知れませんが、いまは安いのも出てますからまず試しに買ってみてください。それで気に入ったら少しずつ高い、いいステレオを買っていけばいいと思います。そして、レコードはCDよりかさばるし収納も大変なんですが、やはり音の良さと大きなジャケットは魅力的です。聴かない時は部屋のインテリアにもなりますから、レコードのジャケットは。CDやと小さ過ぎてね、ダメですけど。
では今回のレコードが出来てきた時にこの曲がすごくパワフルに録音できているのが嬉しかったです。沼澤くんのドラムがもうドカンドカンです。
4.Willie And The Hand Jive/blues.the-butcher-590213

レコードには僕らが作っているロング・プレイいわゆるLPというのがあって大体直系30センチ、片面25分くらい録音できます。あとはEPと言われる小さいもので直系17センチほどで7分くらい収録できます。あとはドーナッツ盤とかシングルレコードと言われるEPと同じサイズのものがあります。ドーナッツ盤というのはジュークボックスでかけるために作られたと言われているのですが、まあレコード会社の押しの曲を入れていろんなお店のジュークボックスで流してプロモーション的に使われていたわけです。

今日は僕のバンド「ブルーズ・ザ・ブッチャー」のLPレコード”Blues Before Sunrise”を聴いていただきました。3/18にP-Vineレコードからリリースされています。Amazonやネットで買うことも出来ます。
ウィルスが抑制されてまたライヴが再開されれば、僕らのライヴでも販売しています。メンバー全員サインいたします。
この番組のホーム・ベージにもLPレコード出していますのでご覧になってください。