2022.10.14 ON AIR

“Kick Off The Blues”リリース記念ライヴ at 弘前Eat & Talk vol.1

Live At Eat & Talk (photo by Ichigo Sugawara)

Kick Off The Blues /永井ホトケ隆

私の初めての弾き語りアルバム“Kick Off The Blues”がリリースされた去る8/17に弘前市にあるライヴ・レストラン”EAT & TALK”でリリース・ライヴをやらせていただきました。再びコロナ感染が広がっている中にもかかわらず、皆さんに感染対策をしっかりしていただき開催することができ、たくさんの方々に来ていただきありがたい限りでした。それで今日は完全に手前味噌ですが、その弘前でのライヴ音源を聞いていただこうと思います。
今回のアルバムは弘前のFM Apple Waveをキー・ステーションとした私がDJをやっているこの番組「ブルーズ・パワー」の15周年記念として作りました。当日は番組のスポンサーをされている青南商事の安東社長にも久しぶりにお会いできて、また社員の皆さんやアップルウェーブのパーソナリティの皆さんにも来ていただきました。同じアップル・ウエーブで音楽番組のDJをされている斎藤浩さんや以前ブルーズバー「ブルーズン」をやっておられた正井さんにも久しぶりに会うことができました。コロナが拡大してから弘前に行けなくなり、ずっとリモート録音で番組を続けて来たので久々の弘前は本当に嬉しかったです。本当は終わってから皆さんと弘前の夜の街へ呑みに行きたかったのですが、そこはぐっと自粛しました。
さて、ライヴですがアルバムと同じようにまずは私1人の弾き語りから始めました。1人で弾き語りはほとんどやったことがなく緊張しました。まず最初は自分の心を落ち着かせるアルバムにも入れたこの一曲で始めました。

1.Take A Little Walk With Me / 永井ホトケ隆

ずっとバンドで音楽をやって来たのでひとりで弾き語りというのは何か基準がわからない感じですね。音の感じとか演奏の良し悪しも全てバンド・サウンドを基準にして半世紀やって来たので、これでいいのかなぁという感じです。次の歌も半世紀ほど前に最初のバンド「ウエストロード・ブルーズバンド」で録音した曲ですが、ちょっとアレンジを変えて今回録音しました。自分の家ではこんな感じで歌ったり、ギターを弾いているのですがそんなものをそのまま録音して発売していいいのか・・という気持ちがどこかにあります。もう発売してしまいましたが・・。「何をしても俺がやったことだからほっといてくれよ」というこの歌の気持ちは黒人ブルーズを好きになってからずっと今も持っている気持ちです。

2.It Ain’t Nobody’s Business If I Do / 永井ホトケ隆

こうして自分がやったライヴの音源を聞いているだけで冷や汗ものですが、ミュージシャンには二つのタイプがいてひとつは自分が演奏して録音された音源を何度も聴く人、そういう人は自分の映像もよく観ますね。もうひとつは私のように自分の演奏を聴くのが嫌いな人。私は自分の映像を見るのも写真を見るのも嫌いです。なぜ自分の演奏を後から聞くのが嫌かといえば下手なところばかりに耳が行ってしまい落ち込むからですね。自分が理想とする歌や演奏があるのですが、そこに行けてないのに嫌気がさすわけです。「オレ、イケてる」なんて思ったことは半世紀の間に一度もないです。映像や写真もそうですが、自分がかっこいいと思ったことも一度もありません。
だから一番困るのがレコーディングですね。レコーディングは一曲録り終えるとプレイバックして演奏したテイクを聴くわけですが、あの時間が私には針のむしろです。その後トラック・ダウンとかミックス・ダウンとかマスタリングとか録音したものを何度も聞かなければ行けないあの作業が強烈な針のむしろです。誰かにOKテイクを決めてもらいたいです。すごく気分が落ち込む作業です、レコーディングは。
今回はサポートでギターのシュウこと上村秀右に来てもらったのですが、シュウは自分の演奏とか録音とかどう思ってるのでしょうか。
シュウにライヴでソロで歌ってもらった曲がなかなかいいい感じだったので1曲聴いてください。マディ・ウォーターズのブルーズのカバーです。

3.Gone To The Main Street/上村秀右

シュウとも随分長くなりました。彼はずっとイグノランツというトリオ編成のバンドをやりながら、ソロでも活動していてアルバムも何枚かリリースしています。これを機会にもっと2人でツアーもできたらいいなぁと思ってます。
ところでこのアルバムが売れていましてAmazonでは一位になった後品切れになってしまいまだ入荷できないようです。タワーレコードとHMVは最近やっと新たに入荷できたようです。たくさん買っていただきありがとうございます。そもそもがレコードの10インチアルバム完全限定販売ということでたくさんプレスしませんでした。まあ、売れるとは私もレコード会社も思ってなかったんですね。嬉しい誤算でした。後は私が持っている分しかないので、これもあまりないのですが、ライヴに来て会場でゲットしてください。

4.Nothing Takes The Place Of You / 永井ホトケ隆

今の曲でもそうですがシュウはギターが随分うまくなりました。上から目線ですが、歌の的確なバッキングがさらっとできるようになり。もっとたくさんのミュージシャンのバックもできると思うので彼と一緒にやりたい方、私に連絡してもらってもいいですよ。

今日は私の弾き語りアルバム“Kick Off The Blues”のリリース記念ライヴをやった弘前EAT & TALKでのライヴを聞いていただきました。