2016.01.01 ON AIR

Little Milton

Little Milton

John Lee Hooker

John Lee Hooker

Slim Harpo

Slim Harpo

Little Walter

Little Walter


 

 

 

 

 

 

ON AIR TRACK LIST
1.The Blues Is Alright/Little Milton
2.Dimples/John Lee Hooker
3.King Bee/Slim Harpo
4.My Babe/Little Walter
5.Just A Little Bit/Rosco Gordon

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!
子供の頃は正月は楽しかったんですけどね・・・もう初期高齢者層になると正月もさして感慨深いものはないですね。子供の頃はお年玉もらえるので嬉しかったですね。中学生になってからはお年玉はほとんどレコードを買うために使ってました。普段の小遣いではなかなかLP盤は買えなくてシングルばかりで・・でも、お年玉もらえるとLPが帰るので嬉しかったですね。
1年の始まりということもあり、お正月ということもあり、さてどんなブルーズを聴いてもらおうかと考えたんですが、まあおめでたいブルーズというのはあまり思い浮かばないのでポジティヴなブルーズ、ハッピーなテイストのブルーズを今日は聴いてもらおうかなと思ってます。題して「新年福袋ブルーズ」
では、まず一曲目。僕がいつも番組の最後に”Hey Hey The Blues Is Alright”とコールしていますが、今年もブルーズはオーライトと大丈夫ということでまず最初にこの曲を聴いてください。「彼女にフラれても大丈夫や。めっちゃブルーになっても大丈夫、彼女にふられたということは新しい彼女を、新しい恋をゲットできるいうことや。」と前向きなブルーズです。The Blues Is Alright/Little Milton

次はかって来日した折りに楽屋で「一緒に写真撮っていいですか?」と訊いた僕に「写真撮るなら金払え」と言ったブギの王様です。王様得意のグイグイのブギ。
ジョン・リー・フッカーで”Dimples” ちなみにDimplesとはエクボのことです。
“Dimples”はじめジョン・リーのブルーズはイギリスのロック・ミュージシャンに盛んにカバーされましたが、次のスリム・ハーポの”King Bee”はローリング・ストーンズのファースト・アルバムのカバーで聴いたのが最初でした。「俺は王様蜂。お前の巣の周りをブンブン飛び回る。ハチミツを作ってやるから中に入れてくれ。
俺の女王になってくれないか。今まで見たこともないほどの蜜を俺たちで作ろうぜ。俺は一晩中だってブンブンできる」

次は1955年R&Bチャートの1位になったリトル・ウォルターの素晴らしくスウィングしているダンスナンバー”My Babe”
ブルーズのハーモニカ・プレイヤーはものすごくたくさんいますが、いまだにこのリトル・ウォルターのテクニック、センス、ビートを上回る人はいないのではないでしょうか。そして、ギターは名人ロバート・Jr.ロックウッド
「彼女はだまされるのが大嫌い。彼女は夜中にうろうろするヤツが嫌い。
彼女は俺を愛してくれる。キスして抱きしめてくれる。
でも彼女はごまかされるのが嫌いなんだ。俺の可愛いあいつ」50年代の完璧なシカゴ・ブルーズ・サウンドとグルーヴを聴いてください。

最後は北のシカゴから南のメンフィスへ飛びます。50年代メンフィスで人気者だったロスコー・ゴードン。「全部じゃなくていい。ほんの少しでいいからお前の愛が欲しいんだ。すごく欲しいんだオマエの愛が。ずっといつまでも一緒にいると言ってくれよ。」マジック・サムのカバーも素晴らしいですが、今日は本家オリジナルのロスコー・ゴードンで”Just A Little Bit”

今年、最初のON AIRでした。今日は新年のご挨拶代わりにまあハッピーになれそうなブルーズを選んでみました。今年もみんなが入りやすいところも考えつつコアなところまでブルーズに関する音楽をこの番組で聴いてもらいたなぁと思っています。去年からインターネットでも聴く事ができるようになったので、たくさん友達や知合いにこの番組のこと伝えてあげてください。
では、今年もよろしく!”Hey Hey The Blues Is Alright” 永井ホトケ隆