2015.9.12ON AIR 「アナログレコードでブルーズを聴こう!シリーズ」第12回

ブルーズ・ザ・ブッチャー/blues.the-butches-590213 (P-Vine PLP-6862)
2015090420150904-01

ON AIR TRACK LIST
1.TREMBLE /  blues.the-butches-590213
2.CAN’T LET YOU GO /  blues.the-butches-590213
3.KNOCKING AT YOUR DOOR /  blues.the-butches-590213
4.DOWN IN MISSISSIPE /  blues.the-butches-590213

今回はFMアップルウェーブの都合で放送日が、通常の金曜9:30からではなく翌日土曜9/12の11時からになってしまいました。ツイッターなどで告知も出したのですが、いつもの時間に聴こうとしていたみなさん、誠に申し訳ありません。
今回も先週に引き続き僕のバンド、ブルーズ・ザ・ブッチャーがリリースしたアナログ・レコード(blues.the-butches-590213)を聴きます。
今年はこのアナログレコードをリリースするというのが大きな目的だったので、それが出来てすごく嬉しいです。
僕がよく行く新宿のディスクユニオンというレコード屋さんに先日行きましたら、マディ・ウォーターズのレコードの横に僕らのアルバムがディスプレイされていてうれしかったですね。やはり、CDと違ってアナログLPは見栄えもいいですしね。
中学二年の時に初めて自分の小遣いでビートルズのアルバムを買ってから約50年、半世紀ですが、僕はずっとレコードが好きでCDが主流になってからも中古レコードを買ってきました。CDが登場した頃は「もうレコードの時代は終わった」なんて言われてました。そんな言葉に乗せられてレコードを売ったり、レコードプレイヤーを捨ててしまった人もたくさんいると思います。いま思えばみんなが一斉にデジタルに向かった時代で、ハードもソフトもメーカーが主体になってそういう方向に持っていった気がします。でも、そういう時代は終わった感じがします。やはりアナログの音がいいというミュージシャン、リスナーの方が最近増えてきて、確かにCDは収納とか持ち運びには便利だが、「音」そのものはやはりアナログの方がいいのではないかという人が増えてきました。家でゆっくり音楽を聴きたいという方にはアナログをお薦めします。レコード・プレイヤーも安いのから価格はいろいろありますので探してみてください。
とにかくレコードもCDも大切にしてください。自分が好きになった音楽ですから。
では、我がブルーズ・ザ・ブッチャーのアナログをお楽しみください!
Hey!Hey!The Blues Is Alright!

2015.9.4 ON AIR 「アナログレコードでブルーズを聴こう!シリーズ」第11回

 ブルーズ・ザ・ブッチャー/blues.the-butches-590213 (P-Vine PLP-6862)
2015090420150904-01

ON AIR TRACK LIST
1.It’s Alright : blues.the-butches-590213
2.Checkin’ Up On My Baby : blues.the-butches-590213
3.Number 9 Train : blues.the-butches-590213
4.My Baby Is Sweeter:blues.the-butches-590213

今回と次回は、先頃発売された僕のバンド「ブルーズ・ザ・ブッチャー」のアナログレコード(LP)を聴きます。
先頃と言いましたが、実はアナログレコードのリリース予定日は6/17だったのですが、海外にプレス(日本のプレス工場より海外の方が音が良いとのことで)を出したもののこれがリリース日に出来て来ないという事態に。当然リリース延期になったのですが、いやぁアセりました。実はその前日の6/16をリリースの先行発売リリース記念ライヴだったんですが、シングルもLPアルバムも届かない。そしてその6日後から各地のリリース・ツアーも決定していたので、レコード会社にもうオイオイ頼むよ~でした。結局、シングルはツアーに間に合ったのですが、アルバムはツアーの一週間目くらいから発売となりました。
どうしてそういうことになったのかと言えば、アメリカ、ヨーロッパのたくさんのミュージシャンがこのところ急激にアナログレコードでリリースを始めたからです。それでプレス工場には注文が殺到してしまって期日に間に合わなくなったのです。みなさんの中にもプリンス、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、ディアンジェロといったミュージシャンがアナログレコードでリリースしているのをご存知の方も多いと思います。
今回の自分たちのアナログは、去年リリースした”In The Basement”と二年前にリリースしたアルバム”Voodoo Music”に収録した曲から抜粋した10曲です。僕たちは元々録音する時にデジタルではなくテープで録音しているので、基本的にアナログレコードに向いた録音なのです。それが今回やっと実が結んで本当にうれしいです。
アルバム・タイトルは「blues.the-butches-590213」ジャケットもそのままIn The BasementとVoodoo Musicのものを表裏に使いました。実物を見るとやはり大きいのでジャケットも存在感があります。
これからツアーをする北海道、北陸、東北などのライヴ会場では必ず販売しますが、ディスク・ユニオン、Amazon、タワーレコードのオンライン・ショップでも販売されています。「ブルーズ・ザ・ブッチャー」または「blues.the-butcher-590213」 という表記で必ず (Analog)または(LP)と表記してあることを確認してご購入ください。CDとジャケットが同じなので間違えないようにしてください。シングルはブルーズ・ザ・ブッチャー/I Feel So Good / In The Basement [7inch Analog] Singleというような表記になっています。シングルも音がいいので是非お楽しみください。シングルのレーベルデザインも洒落てます。
価格はアルバム\3,000です。シングル\1,600です。
そして、レコードプレイヤーを持っていないというひとはいまスピーカー内蔵のUSB付きのプレイヤーが\10,000弱から\20,000くらいで販売されているので、それもオンライン・ショップで探してみてください。そしてもっと興味がある方は大型家電店のオーディオ・コーナーが最近充実していますので、一度訪ねて音を聴かせてもらうといいかも知れません。きっとその音に感動すると思います。

2015.8.28 ON AIR 「アナログレコードでブルーズを聴こう!シリーズ」第10回

Bobby Blue Bland:Two Steps From The Blues (DUKE Records DLPS 74)
20150828
ON AIR TRACK LIST
1:Two Steps From The Blues :Bobby Blue Bland
2.Don’t Cry No More:Bobby Blue Bland
3.I Pity The Fool:Bobby Blue Bland
4.Cry Cry Cry:Bobby Blue Bland
5.Little Boy Blue:Bobby Blue Bland

 

 

 

今夜はブルーズの名盤中の名盤、ボビー・ブランドの「Two Steps From The Blues 」を聴きます。ボビー・ブランドはモダン・ブルーズの中ではB.B.キングと双璧の屈指のブルーズ・シンガーで、黒人社会では50~60年代にすごく人気のあったシンガーです。でも、いわゆるスタンダップ・シンガー(楽器をもたないで歌だけ歌う歌手)なので、ギターを弾くブルーズマンが好きな日本ではあまり人気がありません。何度も言いますが、ブルーズはヴォーカル・ミュージックなのでギター偏重のブルーズには賛同できないです。
1曲目「君と初めて会ってから一ヶ月が経ったけど君の約束はウソだったとわかった。一歩ずつ僕は馬鹿にされて、いまブルーズへあと二歩のところまで来ている」と、自分の愛が裏切られた歌です。さびの「愛されたり、ほっておかれたり、僕の心はあなたが呼んでくれるのを待っている。まったく愛されないより愛されてそして失った方がましだ」という切ないサビの 「Two Steps From The Blues」はじめ、誠実に彼女のことを愛しているのに、彼女に裏切られて、周りの人たちから笑われている馬鹿正直な自分を自分で哀れむというなんともつらい内容の「I Pity The Fool 」など圧倒的なブランドのブルーズ・シンギングが聴けます。「Don’t Cry No More」「Cry Cry Cry 」では彼のルーツであるゴスペルの熱さと高揚感が聴く者の心を鼓舞します。
CD化もされているので是非ゲットしていただきたい一枚です。
ちなみにブランドは「ブルー」というのがあだ名になってボビー”ブルー”ブランドと表記される時もありますが、確かにその歌には都会で生まれた深いブルーズが漂っています。
アルバム・ジャケットを見るとそれ系の方みたいですが、会うと優しい人でした。それにしてもTwo Steps From The Bluesだから家の階段を上がるところというこのベタのシチュエーション・・笑えます。ブルーズの「記憶に残るジャケット」のひとつです。じっくり味わってください。

2015.8.21ON AIR 「アナログレコードでブルーズを聴こう!シリーズ」第9回

Freddy King : Freddy King Sings (KING 762)
20150821
ON AIR TRACK LIST
1.I’m Tore Down : Freddy King
2.Have You Ever Loved A Woman : Freddy King
3.See See Baby : Freddy King –
4.You’ve Got To Love Her With Feeling : Freddy King
5.Takin’ Care Of Business : Freddy King

 

 

 

今夜のON AIRはブルーズの名盤、Freddy Kingの1961年リリース、彼のファースト・アルバム”Freddy King Sings”です。フレディ・キングは何枚もアルバムを出していのすが、まずゲットしなければならない一枚です。フレディはB.B.キングと並んでモダン・ブルーズの代表的なブルーズマンですが、生まれ故郷のテキサスから16才の時にシカゴに引っ越して若い頃にしこたまシカゴ・ブルーズの洗礼を受けています。B.B.が敬愛するブルーズマンにT.ボーン・ウォーカーの名前をよく出していましたが、フレディがよく出すのはジミー・ロジャースの名前です。他にはロバートJr.ロックウッド、エディ・テイラーなどどちらかと言えばシカゴ・ブルーズの職人的なブルーズマンが好きだったようです。
60年あたりから今夜聴いてもらう「フェデラル」というレーベルで録音が始まり、シングル・ヒットを出しました。このアルバムはそのシングルを集めたものです。フレディというとインストルメンタルの大ヒット”Hide Away”が有名で、その後もインストの”Stumble” “San-Ho-Zay”などそのアグレッシヴなギターを取り上げられることが多いのですが、僕は彼のフレディ節とも言えるパワフルな歌が好きです。ちなみにこの時代のフレディのレコーディングに参加していたドラムのフィリップ・ポールの素晴らしいグルーヴにも耳を傾けてください。
このアルバムはCDでもリリースされていますのでネットなどで探してみてください。では、ジャケット写真を見ながらファンキーなフレディをお楽しみください!

015.8.14 ON AIR「アナログレコードでブルーズを聴こう!シリーズ」第8回

Roots Of Rock Vol.2 (YAZOO 1063)
20150807 ON AIR TRACK LIST
1.Bull Doze Blues : Henry Thomas
2.Roll And Tumble Blues : Hambone Willie Newbern
3.That’s No Way To Get Along : Robert Wilkins
4.Walk Right In : Cannon’s Jug Stompers
5.Big Road Blues : Tommy Johnson

 

 

 

先週に引き続きロック・ミュージシャンがカバーした1920~30年代の貴重なブルーズの音源。「ルーツ・オブ・ロック」というタイトル通り、ロックの源となったこういうブルーズを60~70年代のロック・ミュージシャンたちは熱心に聴いていたんですね。
1曲目はどこかで耳にした方もいると思います。これは60年代アメリカのブルーズ・ロックバンド「キャンドヒート」が”Going Up The Country”というタイトルで美味しいところを使っています。有名な「ウッドストック」の映画の最初に流れてくる曲です。2曲目は「ローリン&タンブリン」として今やブルーズの定番曲となっていますが、シカゴ・ブルーズの親分マディ・ウォーターズもカバーし、ロックではジョニー・ウィンターなどカバーしている人が多い曲です。このハムボーン・ウィリー・ニューバーンが録音として残っている最初だろうと思います。3曲目はストーンズ・ファンなら68年のアルバム、名盤「ベガーズ・バンケット」でこの曲を「プロディガル・サン」というタイトルでカバーしてることを知っていると思います。このロバート・ウィルキンスが原曲ですが、こういう戦前の古いあまり知られていないブルーズをカバーするところに、ストーンズのブルーズへの懐の深さを感じます。4曲目は僕が中学生の頃に日本でもフォーク・ソングのブームがあったんですが、その頃に日本のフォークグループもよくカバーしてました。それは白人のルーフトップ・シンガーズというグループのカバーだったのですが、実はオリジナルはこのキャノンズ・ジャグ・ストンパーズだとブルーズに出会ってから知りました。1929年の録音です。最後5曲目はブルーズ史上では絶対に書かせない素晴らしい曲。ボニー・レイット、エリック・クラプトンがカバーしています。歌っているトミー・ジョンソンはおそらくブルーズ史上最強の酒飲みに入ると思いますが、工業用のアルコールも飲んでしまったという強者です。当然のようにアルコール中毒で死んでいます。
遠い昔のこういうブルーズが歌い継がれて現在のロック・ミュージックのルーツになっていることを知り、そのブルーズマンたちがどんな気持ちだったのかと想いを馳せるのも意味のあることだと思います。こういう音楽を最初から「古い」と聴かない人がいますが、僕はかってこういう言葉を詞にしました「古いものは明日には新しく、新しいものは明日には古い」。音楽に古いも新しいもありません。